アメリカ版文化大革命? トランプのエリート大学たたきは独裁への道

政権の要求に屈しないようハーバード大学当局に求める人々 ERIN CLARKーTHE BOSTON GLOBE/GETTY IMAGES
<トランプ政権がアメリカ社会のエリート層と有力な学術・教育機関を標的にしている。攻撃の矛先が最も向けられているのはハーバード大学だ>
アメリカはいま建国以来最大の危機に瀕している。トランプ大統領と共和党の保守派は、行政府に権力を集中させ、立法府と司法府の力を弱体化させ、法の支配を骨抜きにし、アメリカを独裁国家に変質させつつある。その一環として激しい攻撃の標的にされているのが、アメリカ社会のエリート層と有力な学術・教育機関だ。
アメリカの保守派はこれまで何十年にもわたり、学術界と知識人を敵視してきた。トランプ政権は、連邦政府から大学への助成金などの拠出を停止することにより圧力をかけ、学生の多様性を促進するためのプログラムを打ち切らせようとしている。コロンビア大学などは、やむなく政権側の要求を一部受け入れてきた。
いまトランプによる攻撃の矛先が最も向けられているのはハーバード大学だ。8人のアメリカ大統領と161人のノーベル賞受賞者を送り出すなど、アメリカ最高のエリート大学である。トランプ政権の狙いは、同大学を屈服させること。さらには、同大学の壊滅も目指しているのかもしれない。
トランプ政権が攻撃の口実にしているのは、イスラエルとハマスの戦争が始まって以来、キャンパスで行われてきたパレスチナ支持のデモと反ユダヤ主義的な行動だ。同政権はハーバード大学への20億ドルあまりの助成金を凍結(同大学の2024年の収入は65億ドル)。政権の要求に従わなければ、さらに約70億ドルの拠出を停止するという脅しをかけている。
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