だが、共和党にはジレンマがある。共和党支持者の少なくとも30%は熱狂的なトランプ支持者であり続け、どんな状況でも彼に投票するということだ。党内のトランプ派にすり寄らずに予備選を勝ち抜ける候補者はほぼいないし、トランプ支持者に頼らずに大統領選に勝てる候補者もいない。
しかし、トランプは政治的な「毒」であり、彼に投票するより反対するために立ち上がるアメリカ人のほうが多い。トマス・ジェファソン第3代大統領が書いたように、共和党は「オオカミの耳をつかんだ」状態にあり、「オオカミを抱き締めることも、安全に逃がすこともできない」のだ。
階級や人種の怒りをあおるのはトランプの常套手段。だが世間の関心が薄れ、司法の手が迫るなか、彼は一段と怒りっぽく不安定で執念深く危険な存在となり、自尊心を満たすために平気で党と国家を犠牲にしようとしている。少なくとも次の大統領選の大半の期間、アメリカ人は誰一人としてトランプから逃れられない。トランプは今後も、アメリカの民主主義にさらなるダメージを与え続ける。
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