コラム

「イラン空爆」可能性は消えたのか

2009年06月03日(水)22時20分

 AP通信によると、イスラエルのアビグドル・リーベルマン外相は6月3日、同国が「イランを爆撃する意図はない」と語った。さらに「われわれの手でみんなの問題を解決することはない」と付け加えている。

 このコメントをもとにAPの編集者が付けた見出しがこれだ。「イスラエルはイランを爆撃しない──外相」

 だが私は、リーベルマンがそんなことを言ったとは全然思っていない。彼はイスラエルがイランを爆撃する「意図」がないとは言ったが、国際社会の無策によってイスラエルが爆撃せざるを得なくなる可能性は排除していない。

 イスラエルはイラン空爆によって対米関係を壊すリスクは冒さない、イランはいずれにせよ(日本と同様)潜在的な核兵器製造能力を超えることはない──この2点について私は約55%確信している。だがイスラエルが空爆の選択肢排除を決めたとはまったく思わない。
 
──ブレイク・ハウンシェル


Reprinted with permission from FP Passport, 04/06/2009. © 2009 by Washingtonpost.Newsweek Interactive, LLC.

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国際政治学者サミュエル・ハンチントンらによって1970年に創刊された『フォーリン・ポリシー』は、国際政治、経済、思想を扱うアメリカの外交専門誌。発行元は、ワシントン・ポスト・ニューズウィーク・インタラクティブ傘下のスレート・グループ。『PASSPORT:外交エディター24時』は、ワシントンの編集部が手がける同誌オンライン版のオリジナル・ブログ。

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