三島、川端、大江、谷崎だけじゃない......若い世代の日本文学がフランスで愛される理由
日本の文学は数十年前からフランスで人気だが、ここ10年の間に読者の年齢層が広がった。三島由紀夫、川端康成、大江健三郎、谷崎潤一郎などはずっと有名でほとんどの作品のフランス語訳があるが、若い世代の小説家の作品もいろいろと翻訳されている。日本語の本は英語に次いで多く翻訳されており、大部分は漫画だが次が小説だ。小説には日本の文化、人間関係、社会のことがよく表れていると読者は言う。
多くのフランス人読者は、日本で生活したことがない。日本人には当たり前の場所や場面に、初めて出合うからこそ興味を持つ。例えばフランスにはコンビニエンスストアがないだけに、『コンビニ人間』(村田沙耶香)という小説は非日常的な内容で興味深く、勉強になる。警察官が主人公の東野圭吾の小説では、捜査の流れや警察の上下関係、加害者と被害者の姿勢などに驚く。
40年前から日本の小説を出しているピキエ出版の社長によれば、最近最も人気があるのは「気分が良くなる話、いわゆるフィールグッド小説だ」。不安なニュースの多い状況で、気分が良くなる本を読むことでリフレッシュする。例えば小川糸の小説はフランスで大ヒットしている。書店を回ったら、必ず4作ほどが目立つ場所で紹介されている。景色がきれいで治安もいい日本を舞台に、温かい人間関係のある優しい世界を描く彼女の小説のおかげで、一時的に厳しい日常生活を離れることができる。
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