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無数のキリギリスが住宅を完全包囲...状況は日々悪化...衝撃映像に仰天

2023年6月21日(水)16時00分
アリス・コリンズ
モルモンコオロギ

(写真はイメージです) Paul A Smith-Shutterstock

<もはや外に出ることさえ困難なようにも見える>

アメリカ・ネバダ州で、無数の「モルモンコオロギ」と呼ばれるキリギリスが住宅を包囲。住人はその様子を撮影し、SNSに投稿。そのおぞましい光景は多くのネットユーザーたちを震撼させている。

【動画】無数のキリギリスが住宅を完全包囲...状況は日々悪化...衝撃映像に仰天

動画を撮影したのはTikTokユーザーのコレット・レイノルズ(@auntie_coolette)。投稿日は6月11日。これまでに約1000万回の再生回数、50万件を超える「いいね」を獲得するなど、大注目を浴びている。

レイノルズは自宅を取り囲む無数のキリギリスを撮影しながら、「今日は本当に最悪な1日。気持ちが悪すぎる」と語る。キリギリスは大量発生しており、私道や前庭をも埋め尽くしている。彼女はブロワーを使い、キリギリスを吹き飛ばすことで外界への動線を確保したという。

深刻度が増す異常増殖

ネバダ州に住む人々にとって、モルモンコオロギはもはや「お馴染み」の昆虫だ。このキリギリスは歴史的に、昔から同地域で問題を引き起こしてきたと、ネバダ大学は報告している。大量発生の一因は干ばつ。異常増殖は21年間続くこともあり得るという。

モルモンコオロギは最大で5センチほどにまで成長。400種の植物を食べることができるため、壊滅的な経済的損害を引き起こす。そして住宅や建築物を汚すため、高額な清掃費用が必要となることもある。

飛ぶことができないため、モルモンコオロギは1カ所に3〜4日ほどとどまってから、次の場所へと這って移動していく。1日だと1.6キロほど、1つの季節では40〜80キロほどの距離を移動できる。

TikTokには「こんな状況では死んでしまう」の声も

ネバダ大学は住人に、自宅や花壇などの周りに「スリック・バリヤー(編集部注:害虫の侵入を防ぐ滑りやすい塗料)」を使用することを推奨。秋には庭の土をならし、卵を冷気にさらすことで、孵化を阻止できるという。すでに被害に悩まされている場合は、ネバダ州農業局に報告し、駆除を依頼することが望ましい。

レイノルズの自宅における害虫被害は悪化の一途をたどっている。そのため彼女は何本もの動画を投稿。そのうちの1つでは「私は自宅で『囚われの身』の状態」と説明。もはや外に出ることさえ困難なようにも見える。

まだ終わりの見えない悪夢との苦闘...TikTokには「昨日は蚊を見ただけでびっくり。こんな状況では死んでしまう」「外には出られない。室内で号泣」「ニワトリがいれば1時間で片付く」など、1万件以上のコメントが寄せられている。

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