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欧州各国が離脱の危機 ユーロ崩壊6つのヘッジ戦略案

2017年3月7日(火)08時40分

(4)ユーロとスイスフランのボラティリティ買い

為替トレーダーの間では、仏大統領選前後の急激な相場変動に備え、オプションを使ってユーロ/ドルやユーロ/スイスフランのインプライド・ボラティリティを買う戦略が好まれている。

(5)デンマーククローネの買い

為替トレーダーは、数少ない「トリプルA」格付け保有国であり、多額の国際収支黒字を抱えるデンマークの通貨クローネを、新たな逃避資産として買っている。

クローネが8カ月ぶりの高値に上昇したため、デンマーク中銀は先月、ユーロとのペッグ制を守るために昨年6月の英国民投票以降で最大規模の市場介入を余儀なくされた。

(6)銀行株のプット期先物買い

欧州は米国に比べ、与信に占める銀行融資の割合が大きいため、銀行の業績は景気循環と密接に結びついている。銀行株は大型で流動性も高く、経済全般の見通しを反映した取引の手段となっている。

世界的に株価が上昇してボラティリティが過去最低近くで推移しているため、オプションのコストは現在低く、銀行株のオプション期先物のプットを買っておけばユーロ崩壊のリスクヘッジになりそうだ。

(John Geddie、Jemima Kelly記者)

[ロンドン 3日 ロイター]


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