最新記事

消費トレンド

デビッド・ボウイの追悼グッズがネットでヒット商品に!
SNSから火が付く「インスタ映え消費」も注目トレンド

PR

2016年11月30日(水)12時00分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

今年1月に亡くなったデビッド・ボウイを悼むファンの女性 Stefan Wermuth-REUTERS

 2016年は偉大なミュージシャンが2人も亡くなった年として記憶に残りそうだ。1人は、イギリスの音楽専門誌から「20世紀で最も影響力のあるアーティスト」に選ばれたデビッド・ボウイ。もう1人は「ミュージシャンズ・ミュージシャン(音楽家が好む音楽家)」として、プロからも熱烈に支持されたプリンスだ。通常でも、著名人が亡くなると、関連の著作物の売り上げが一時的に急増することが多い。しかし今回は、CDやDVDだけでなく、Tシャツなど関連のファッション商品まで売り上げが伸びている。

「SNSを通じてデビッド・ボウイを知った若年層も購入していたようだ。ファッションの流行周期は20年と言われ、今年は90年代や70年代のものが流行っている。その流れの中で、70年代に全盛期を迎えたデビッド・ボウイに興味をもった若者が一定数以上いたのだろう」――こう語るのは、楽天市場の「トレンドハンター」として、消費データを解析するアナリストの清水淳氏。実は、冒頭で述べた「ロックスター追悼消費」は、11月28日に発表された「楽天市場2016年ヒット商品番付」で今年流行した「西の小結」にランクインしたものだ。

rakutenichiba02.jpg

デビッド・ボウイ追悼の関連ファッションの売り上げも伸びた Phil Noble-REUTERS

ユーザーが楽しめるランキング

 楽天市場のヒット商品番付は、2億点以上の取り扱い商品がある楽天市場での購買データを中心に、国内外のニュースやウェブサイトの検索ワード、SNSなどのデータを集めて解析し、トレンドや予測をまとめたもの。今年流行した「横綱」から「前頭」までと、来年のヒットが予測される「期待株」がそれぞれ東西で選ばれてランキングされている。特定の商品ではなく、事象として捉えているところが特徴だ。「これを見れば2016年がどんな年だったかわかる。ウェブサイトのブックマークやSNSのデータも反映して、ユーザーが見て楽しめる点を重視している」と、清水氏は言う。

今、あなたにオススメ

関連ワード

ニュース速報

ビジネス

独消費者信頼感指数、5月は3カ月連続改善 所得見通

ワールド

バイデン大統領、マイクロンへの補助金発表へ 最大6

ワールド

米国務長官、上海市トップと会談 「公平な競争の場を

ビジネス

英バークレイズ、第1四半期は12%減益 トレーディ
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:世界が愛した日本アニメ30
特集:世界が愛した日本アニメ30
2024年4月30日/2024年5月 7日号(4/23発売)

『AKIRA』からジブリ、『鬼滅の刃』まで、日本アニメは今や世界でより消費されている

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 2

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴らす「おばけタンパク質」の正体とは?

  • 3

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗衣氏への名誉棄損に対する賠償命令

  • 4

    心を穏やかに保つ禅の教え 「世界が尊敬する日本人100…

  • 5

    マイナス金利の解除でも、円安が止まらない「当然」…

  • 6

    ワニが16歳少年を襲い殺害...遺体発見の「おぞましい…

  • 7

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負け…

  • 10

    ケイティ・ペリーの「尻がまる見え」ドレスに批判殺…

  • 1

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 2

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価」されていると言える理由

  • 3

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 4

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 5

    「世界中の全機が要注意」...ボーイング内部告発者の…

  • 6

    医学博士で管理栄養士『100年栄養』の著者が警鐘を鳴…

  • 7

    ハーバード大学で150年以上教えられる作文術「オレオ…

  • 8

    NewJeans日本デビュー目前に赤信号 所属事務所に親…

  • 9

    「たった1日で1年分」の異常豪雨...「砂漠の地」ドバ…

  • 10

    「誹謗中傷のビジネス化」に歯止めをかけた、北村紗…

  • 1

    人から褒められた時、どう返事してますか? ブッダが説いた「どんどん伸びる人の返し文句」

  • 2

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

  • 3

    88歳の現役医師が健康のために「絶対にしない3つのこと」目からうろこの健康法

  • 4

    ロシアの迫撃砲RBU6000「スメルチ2」、爆発・炎上の…

  • 5

    バルチック艦隊、自国の船をミサイル「誤爆」で撃沈…

  • 6

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なな…

  • 7

    ロシアが前線に投入した地上戦闘ロボットをウクライ…

  • 8

    「燃料気化爆弾」搭載ドローンがロシア軍拠点に突入…

  • 9

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 10

    1500年前の中国の皇帝・武帝の「顔」、DNAから復元に…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中