最新記事

インタビュー

「日本人にアルゴリズムは通用しない」元インスタグラム・長瀬次英が語る日本のSNS

2020年8月31日(月)16時30分
ニューズウィーク日本版ウェブ編集部

さらにこれからの時代、インフルエンス(影響力)を起こし、幅広く商品やサービスを拡散するためには、自分自身の「熱量」を「現場」で伝えることが大事だと長瀬氏は続ける。


僕自身、インスタグラムを日本で普及させるために、写真やカメラの専門的な勉強をして「熱量」を高めてから、さまざまな写真コミュニティに実際に足を運んで参加しました。

そして、コミュニティに所属する写真・カメラ好きの仲間に僕のことを認めてもらい、彼らが自発的にインスタグラムを利用することで、アップした「熱量」の高い写真が話題になり、著名人や一般の人にも広がっていった。

SNSやYouTubeで活躍するインフルエンサーたちも、撮影やイベントといった「現場」で自分が興味あることや楽しいことを積極的に伝えるようにしている。その面白さに共感してくれた他のインフルエンサーや関係者、お互いのファンにフォローしてもらうことで、フォロワー数を稼いでいます。

デジタルの最前線にいる彼らだからこそ、「人と人との本当のつながりは直に話すことでしか生まれない」いうことを肌感覚で分かっているんでしょうね。

◇ ◇ ◇

広告は「量」から「質」、そして「熱量」へ――。

「熱量」をキーワードに、デジタルシフト、SNS戦略、コミュニティ、eコマースなどを新著で解説した長瀬次英氏。次回はアフターコロナの「飲みにケーション」について聞く。

※インタビューの続きはこちら:
「コロナ後は接待する会社が伸びる」CDOの先駆者・長瀬次英が語る飲み会の重要性


マーケティング・ビッグバン
 ――インフルエンスは「熱量」で起こす』
 長瀬次英 著
 CCCメディアハウス

(※画像をクリックするとアマゾンに飛びます)

【話題の記事】
手術されるインターセックスの子供たち トップモデルが壮絶な告白
日本一「日本」を伝える中国SNSの女神「林萍在日本」

20200908issue_cover150.jpg
※画像をクリックすると
アマゾンに飛びます

2020年9月8日号(9月1日発売)は「イアン・ブレマーが説く アフターコロナの世界」特集。主導国なき「Gゼロ」の世界を予見した国際政治学者が読み解く、米中・経済・テクノロジー・日本の行方。PLUS 安倍晋三の遺産――世界は長期政権をこう評価する。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

米テスラCEOの560億ドル報酬案に反対を、助言会

ワールド

ニューカレドニアの非常事態宣言、28日解除へ 仏大

ワールド

南ア大統領、総選挙控え雇用対策など強調 与党の求心

ワールド

フーシ派が100人超の「囚人」解放、誘拐された民間
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:スマホ・アプリ健康術
特集:スマホ・アプリ健康術
2024年5月28日号(5/21発売)

健康長寿のカギはスマホとスマートウォッチにあり。アプリで食事・運動・体調を管理する方法

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 2

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像をウクライナが公開...シャベルで応戦するも避けきれず

  • 3

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃がのろけた「結婚の決め手」とは

  • 4

    カミラ王妃が「メーガン妃の結婚」について語ったこ…

  • 5

    ウクライナ軍ブラッドレー歩兵戦闘車の強力な射撃を…

  • 6

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 7

    屋外に集合したロシア兵たちを「狙い撃ち」...HIMARS…

  • 8

    エリザベス女王が「誰にも言えなかった」...メーガン…

  • 9

    胸も脚も、こんなに出して大丈夫? サウジアラビアの…

  • 10

    少子化が深刻化しているのは、もしかしてこれも理由?

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発」で吹き飛ばされる...ウクライナが動画を公開

  • 3

    娘が「バイクで連れ去られる」動画を見て、父親は気を失った...家族が語ったハマスによる「拉致」被害

  • 4

    ウクライナ悲願のF16がロシアの最新鋭機Su57と対決す…

  • 5

    黒海沿岸、ロシアの大規模製油所から「火柱と黒煙」.…

  • 6

    「なぜ彼と結婚したか分かるでしょ?」...メーガン妃…

  • 7

    戦うウクライナという盾がなくなれば第三次大戦は目…

  • 8

    能登群発地震、発生トリガーは大雪? 米MITが解析結…

  • 9

    「天国にいちばん近い島」の暗黒史──なぜニューカレ…

  • 10

    自爆ドローンが、ロシア兵に「突撃」する瞬間映像を…

  • 1

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 2

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 3

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々に明らかになる落とし穴

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 6

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中