最新記事

ヘルス

尿酸値14.8でも痛風にならない「プレミアムな患者」が医師から頼まれたこととは──

2021年10月3日(日)13時30分
樋口真嗣(映画監督) *PRESIDENT Onlineからの転載

制作期間は約2年、「シン・ウルトラマン」の撮影はようやく終わりました。今は編集作業の真っ最中。(編集部注:2021年5月27日に取材)

映画の撮影というのは、前日に翌日のスケジュールが出ます。僕は現場にだいたい1時間前に入って、「どれからやろうか」って相談をしていると、だんだん人が集まってきます。

監督の仕事は、まず決められたスケジュールを粛々と進めること。良い物をつくるのは当たり前なので。

昔はもうすこし「ここどうしようか」とか「ここうまくいくかな」ってそういう試行錯誤があったけど、最近はそういうのはほとんどないですね。

実質、管理職的な役割に近いのかな。とにかくいっぱい素材を撮ることだけを考えて。

とにかく動き回っているのに尿酸値が高い

現場ではプレッシャーをずっと感じています。一番怖いのは、撮りこぼすこと。屋外ロケで午後から天気がくずれるという予報の時は、とにかく焦ります。

映画のスタッフというのは、狩猟民族に近くて、とにかく撮りまくる傾向にある。たくさん撮って、撮りまくって、最終的に消化できなくてもまあ仕方ないかと思えるけど、素材が足りないと編集の段階でどうにもならなくなってしまう。

大事なのは、食べる(使う)かどうかわからないけど、どれだけ獲れる(撮れる)かどうか。不安を解消するためにとにかく撮るんです。

昔の監督はディレクターズチェアにすわって、パイプをくわえて鷹揚に構える、みたいなイメージがあったけど、僕は現場ではとにかく動き回ってます。なのに尿酸値が高いんですよ?

酒が飲みたくて映画の仕事をしている
コロナ前は節目となる撮影が終わったら、打ち上げと称する飲み会にいきました。それが楽しみだったといってもいい。

地方だったら、「どうやらいい店があるらしい」という情報がスタッフからまわってきて、「いいねいいね」なんて盛り上がる。そうすると朝から「今夜はあの店の営業時間内には終わらせよう」という雰囲気がただよう。

自分が好きなのは、その土地のおいしいものがある店ですね。当たり前か(笑)。お酒は最初はビール、そのあとは料理にあわせて、九州なら焼酎、東北は日本酒と、柔軟に対応します。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

世界の企業ブランド価値、アップルが初の1兆ドル越え

ワールド

米、対ロ制裁強化 第三国含む300個人・団体

ワールド

ガザ停戦案、ハマスが「微修正」提案と米高官 ハマス

ビジネス

FRBの9月利下げ観測高まる、5月CPIで物価圧力
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:姿なき侵略者 中国
特集:姿なき侵略者 中国
2024年6月18日号(6/11発売)

アメリカの「裏庭」カリブ海のリゾート地やニューヨークで影響力工作を拡大する中国の深謀遠慮

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 2

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「勝手にやせていく体」をつくる方法

  • 3

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 4

    長距離ドローンがロシア奥深くに「退避」していたSU-…

  • 5

    謎のステルス増税「森林税」がやっぱり道理に合わな…

  • 6

    【衛星画像】北朝鮮が非武装地帯沿いの森林を切り開…

  • 7

    バイデン放蕩息子の「ウクライナ」「麻薬」「脱税」…

  • 8

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 9

    たった1日10分の筋トレが人生を変える...大人になっ…

  • 10

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 1

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思っていた...」55歳退官で年収750万円が200万円に激減の現実

  • 2

    認知症の予防や脳の老化防止に効果的な食材は何か...? 史上最強の抗酸化物質を多く含むあの魚

  • 3

    接近戦で「蜂の巣状態」に...ブラッドレー歩兵戦闘車の猛攻で、ロシア兵が装甲車から「転げ落ちる」瞬間

  • 4

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 5

    カラスは「数を声に出して数えられる」ことが明らか…

  • 6

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 7

    堅い「甲羅」がご自慢のロシア亀戦車...兵士の「うっ…

  • 8

    「クマvsワニ」を川で激撮...衝撃の対決シーンも一瞬…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃が妊娠発表後、初めて公の場…

  • 10

    毎日1分間「体幹をしぼるだけ」で、脂肪を燃やして「…

  • 1

    ラスベガスで目撃された「宇宙人」の正体とは? 驚愕の映像が話題に

  • 2

    半裸でハマスに連れ去られた女性は骸骨で発見された──イスラエル人人質

  • 3

    ウクライナ水上ドローンが、ヘリからの機銃掃射を「回避」してロシア黒海艦隊に突撃する緊迫の瞬間

  • 4

    「世界最年少の王妃」ブータンのジェツン・ペマ王妃が…

  • 5

    EVが売れると自転車が爆発する...EV大国の中国で次々…

  • 6

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃の「マタニティ姿」が美しす…

  • 7

    立ち上る火柱、転がる犠牲者、ロシアの軍用車両10両…

  • 8

    ロシアの「亀戦車」、次々と地雷を踏んで「連続爆発…

  • 9

    我先にと逃げ出す兵士たち...ブラッドレー歩兵戦闘車…

  • 10

    早期定年を迎える自衛官「まだまだやれると思ってい…

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中