成人向けSNSで「自ら稼ぐ」女性アスリートが増加中...背景にはスポーツ界に蔓延る「性的な搾取」が
Declaration of Independence: Female Athletes Take Control of Their Sexual Narrative

Joseph Kellner-Unsplash
<性的な画像や動画が多く投稿されるSNS「オンリーファンズ(OnlyFans)」に進出する選手たち。彼女たちの考えとは?──>
オリンピック棒高跳び選手のアリーシャ・ニューマン(Alysha Newman)が、自身の競技人生を自らの手で切り開こうとしている。支えとなっているのは、意外にも成人向けSNS「オンリーファンズ(OnlyFans)」だ。
【画像】【動画】成人向けSNS「OnlyFans」に進出した女性アスリートたち
このプラットフォームは、プロの女性アスリートたちが自身の声を発信し、個人ブランドを確立し、夢の実現資金を得るための手段になりつつある。
性的な投稿が多いことで知られるOnlyFansだが、実際には写真や動画、メッセージを個別に発信できる場として、クリエイターの自立を後押しする存在となっている。ファンとの直接的な交流が可能で、収益も得られる。
「自分のイメージやブランド、ファンとの関わり方を、すべて自分でコントロールしたかった」と語るニューマンは、2024年夏季五輪で銅メダルを獲得し、カナダ代表およびコモンウェルスゲームズの記録保持者でもある。
「これまで女性アスリートは、自分をどう見せるべきか他人に決められてきた。その構図を変えたかった。ただのコンテンツ配信の場じゃない。自立のためのプラットフォームなんだ」
アスリートは競技にすべてを注ぐが、多くの選手は本来の力を発揮する前に競技を離れてしまう。その大きな理由が経済的な壁だ。