最新記事

AI

セールスフォース、ビジネスチャット「Slack」に「ChatGPT」導入へ

2023年3月8日(水)07時40分
冨田龍一
「Slack」専用「ChatGPT」のイメージ

「Slack」専用「ChatGPT」のイメージ Photo: セールスフォース

<会話の要約や返信の下書き作成などが可能という>

セールスフォースは現地時間3月7日、ビジネスチャットツール「Slack」でチャットボット「ChatGPT」を使えるようにすると発表。現在はウェイトリストを設け、ユーザーを募っている。

【動画】「Slack」専用「ChatGPT」のデモ映像──会話を即座に要約

Slack向けのChatGPTは専用アプリとして展開する。開発はChatGPT開発元のOpenAIが手がけた。セールスフォースによると、会話の要約や、返信の下書き作成などが可能。この新機能により「数百万もの企業がより生産性高く働くことが可能になる」という。

発表に際して、Slack CPO(Chief Product Officer:最高製品責任者)のノア・デサイ・ワイスはこのように語った。

「OpenAIはSlackの素晴らしい顧客であり、Slackの素晴らしいパートナーになることをさらに嬉しく思っています。Slack用ChatGPTアプリは、OpenAIの最先端の大規模言語モデルのパワーをSlackの会話インターフェースに深く統合しています。これほど自然な組み合わせはないでしょう。これにより、顧客は組織のチャネルアーカイブの集合知を活用することができ、新しいスーパーパワーを得ることができます」

「我々はOpenAIと提携し、より多くの生成的なAIパワーをSlackに直接導入することで、すべての人に生産性の効率化を提供できることを嬉しく思っています」

セールスフォースは同日、「世界初のCRM向け生成AI」とうたう「Einstein GPT」、ならびに生成AI領域への投資に特化した2億5000万ドル(約342億円)規模のファンドの組成も明かした。

今、あなたにオススメ
ニュース速報

ビジネス

ミーム株急騰、火付け役が3年ぶり投稿再開 ゲームス

ビジネス

米国株式市場=S&P横ばい、インフレ指標や企業決算

ワールド

メリンダ・ゲイツ氏、慈善団体共同議長退任へ 名称「

ビジネス

NY外為市場=ドル下落、今週の米経済指標に注目
今、あなたにオススメ
MAGAZINE
特集:インドのヒント
特集:インドのヒント
2024年5月21日号(5/14発売)

矛盾だらけの人口超大国インド。読み解くカギはモディ首相の言葉にあり

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 2

    原因は「若者の困窮」ではない? 急速に進む韓国少子化の本当の理由【アニメで解説】

  • 3

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 4

    年金だけに頼ると貧困ライン未満の生活に...進む少子…

  • 5

    「ゼレンスキー暗殺計画」はプーチンへの「贈り物」…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    「人の臓器を揚げて食らう」人肉食受刑者らによる最…

  • 8

    ブラッドレー歩兵戦闘車、ロシアT80戦車を撃ち抜く「…

  • 9

    自宅のリフォーム中、床下でショッキングな発見をし…

  • 10

    地下室の排水口の中に、無数の触手を蠢かせる「謎の…

  • 1

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などできない理由

  • 2

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する悲劇の動画...ロシア軍内で高まる「ショットガン寄越せ」の声

  • 3

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地ジャンプスーツ」が話題に

  • 4

    大阪万博でも「同じ過ち」が繰り返された...「太平洋…

  • 5

    「恋人に会いたい」歌姫テイラー・スウィフト...不必…

  • 6

    常圧で、種結晶を使わず、短時間で作りだせる...韓国…

  • 7

    ロシア兵がウクライナ「ATACMS」ミサイルの直撃を受…

  • 8

    日本の10代は「スマホだけ」しか使いこなせない

  • 9

    ウクライナ防空の切り札「機関銃ドローン」、米追加…

  • 10

    「終わりよければ全てよし」...日本の「締めくくりの…

  • 1

    ロシア「BUK-M1」が1発も撃てずに吹き飛ぶ瞬間...ミサイル発射寸前の「砲撃成功」動画をウクライナが公開

  • 2

    「おやつの代わりにナッツ」でむしろ太る...医学博士が教えるスナック菓子を控えるよりも美容と健康に大事なこと

  • 3

    最強生物クマムシが、大量の放射線を浴びても死なない理由が明らかに

  • 4

    新宿タワマン刺殺、和久井学容疑者に「同情」などで…

  • 5

    世界3位の経済大国にはなれない?インドが「過大評価…

  • 6

    やっと撃墜できたドローンが、仲間の兵士に直撃する…

  • 7

    一瞬の閃光と爆音...ウクライナ戦闘機、ロシア軍ドロ…

  • 8

    タトゥーだけではなかった...バイキングが行っていた…

  • 9

    ヨルダン・ラジワ皇太子妃のマタニティ姿「デニム生地…

  • 10

    韓国で「イエス・ジャパン」ブームが起きている

日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中