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NY外為市場=ドル上昇、米GDPは3年ぶりのマイナス成長

2025年05月01日(木)05時09分

ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し上昇。2023年9月撮影(2025年 ロイター/Akhtar Soomro)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では、ドルが主要通貨に対し上昇。30日発表された第1・四半期の米国内総生産(GDP)は、3年ぶりのマイナス成長となった。

第1・四半期の米GDP速報値は、市場予想(0.3%増)に反し、年率換算で前期比0.3%減となった。米経済がマイナス成長に陥るのは2022年第1・四半期以来。トランプ大統領が打ち出す関税措置を前に、企業による大量の駆け込み輸入があったことが響いた。

ウェルススパイア・アドバイザーズのシニアバイスプレジデント、オリバー・パーシュ氏は、GDPの落ち込みの「大部分」がおそらく関税を見越した輸入の急増によるもので、「これを調整すれば、四半期としてはプラス成長となる。しかし、第2・四半期にとっては良い兆候とは言えない」と述べた。

終盤の取引で、ドル/円は0.3%高の142.77円。

ユーロ/ドルは0.4%安の1.1343ドル。

ポンド/ドルは0.5%安の1.3340ドル。

月間ベースでは、ドル/円は昨年7月以来最大の下げを記録する見通し。一方、ユーロは対ドルで2022年11月以来、ポンドも23年11月以来の大幅な伸びとなる勢い。

他の米指標では、連邦準備理事会(FRB)が重視する個人消費支出(PCE)価格指数は3月に前年比2.3%上昇した。変動の大きい食品とエネルギーを除いたコアPCE価格指数も前年比2.6%上昇と、伸びはともに前月から鈍化した。一方、個人消費支出は0.7%増と、予想を上回った。

また、4月の全米雇用報告で民間雇用者数が6万2000人増と、予想以上に鈍化したことを受け、ドルは対円での上げ幅を縮小する場面もあった。

金融市場では、米連邦準備理事会(FRB)が6月に利下げを再開し、年内に金利を計1%ポイント引き下げるという観測が強まった。

ドル/円 NY午後3時 142.75/142.80

始値 143.06

高値 143.13

安値 142.53

ユーロ/ドル NY午後3時 1.1348/1.1349

始値 1.1361

高値 1.1388

安値 1.1324

ロイター
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