原油先物小幅に上昇、サウジの増産観測で前日は急落

アジア時間序盤の原油先物は、小幅に上昇した。サウジアラビアの増産観測や、第1・四半期の米経済の縮小を受けて、前日は急落していた。写真は2023年6月、ロシアのタタールスタン共和国のアリメチエフスクで撮影(2025年 ロイター/Alexander Manzyuk)
Arathy Somasekhar
[1日 ロイター] - アジア時間序盤の原油先物は、小幅に上昇した。サウジアラビアの増産観測や、第1・四半期の米経済の縮小を受けて、前日は急落していた。
北海ブレント先物は0.16ドル(0.3%)高の1バレル=61.22ドル。米WTI先物は0.06ドル(0.1%)高の58.27ドル。ともに前日は約4年ぶりの安値で取引を終えた。
サウジアラビア当局者が、今後さらなる減産で原油市場を下支えする意向はなく、原油安が長期間続いても対応できると、同盟国や石油業界関係者に伝えていたことが、関係者らの話で分かった。
また、ロイターの先月の報道によると、石油輸出国機構(OPEC)加盟国とロシアなどの非加盟国で構成する「OPECプラス」の複数の加盟国が、6月の原油増産の加速を提案する見通し。
第1・四半期の米実質国内総生産(GDP)速報値は年率換算で前期比0.3%減だった。米経済がマイナス成長に陥るのは2022年第1・四半期以来3年ぶり。トランプ大統領が打ち出す関税措置を前に、企業による大量の駆け込み輸入があったことが影響した。