アマゾンがコンビニ進出! Amazon Goは小売店の概念を180度変える

Jason Redmond-REUTERS
<レジが存在せず、商品を手に取ってそのまま店を出れば自動的にネット上で課金されるという「Amazon Go」。AIを駆使した目新しいテクノロジーに注目が集まるが、その真の影響は小売店というビジネスの業態そのものに及ぶ。日本でも展開されれば、コンビニ業界への影響は計り知れない>
米アマゾンがいよいよコンビニ業界に進出する。今のところ米国内での取り組みだが、AI(人工知能)技術をフル活用し、レジのない完全自動化されたシステムを導入するという。
ネット通販で得られた膨大な購買履歴とリアル店舗での購買履歴を組み合わせると、従来では考えられなかった水準の顧客情報を獲得できる。リスクの大きい取り組みではあるが、ビジネス構造に大きな変化がなかった小売店という業態に革命的な変化をもたらす可能性が見えてきた。
アマゾンのコンビニにはレジという概念がない
同社がスタートするコンビニ事業は「Amazon Go」と呼ばれており、2017年初め、米シアトルに第1号店がオープンする。店舗の広さは約160平方メートルほどで、現在、社員らによる試験運用が行われているという。コンビニ大手セブン-イレブンの標準店舗面積は140平方メートル、全店舗を平均した面積は約130平方メートルである。Amazon Goの店舗は日本のコンビニより少し広いくらいの規模ということになる。
品揃えについては、飲料や総菜を中心としたものになるということなので、日本型のコンビニというよりも、いわゆるグロッサリー・ストア(食料雑貨店)に近い業態と考えた方がよいかもしれない。
Amazon Goの最大の特徴は会計がすべて自動化されている点である。これはレジが自動化されているという意味ではない。自動レジは米国のスーパーなどではよく見かけるが、これはバーコードを顧客自身がかざすことによって会計作業の一部を自動化するだけであり、レジを通らなければ外に出られないという意味では、従来の店舗とまったく同じである。
だがAmazon Goは、そもそもレジというものが最初から存在していない。あらかじめスマホに専用アプリをダウンロードしておくと、店内で手に取った商品が自動的にアプリの買い物カゴに入り、そのまま店を出れば、アマゾンのアカウントで課金されるという仕組みである。
では、店側はどのようにして顧客が商品を手に取ったことを認識するのだろうか。アマゾンは、店内に設置した無数のセンサーとカメラ映像をAI(人工知能)で解析し、顧客の行動について判断すると説明している。一旦商品を手に取っても、商品を元の棚に戻せば、買い物カゴから削除され課金されないという。
軍事費5%で「経済の犠牲」は不可避...欧州が「無様な対応」を見せた理由と、中国の動向 2025.07.17
イラン攻撃が招いた「トランプ支持層」の分裂...米経済にも「意外な影響」が 2025.07.11
日鉄の「USスチール買収」は結局、成功だったのか? 完全子会社化、最終的な「勝者」は誰か 2025.07.04
なぜ産油国はトランプの方針に「乗った」のか...原油価格を大きく動かした「狙い」とは? 2025.06.19
トランプ関税、日銀にとっては「実はありがたい」? うまく活用できれば日本の消費者の助けに 2025.06.04
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社一生懸命
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社一生懸命
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員
-
プロダクトエンジニア「ポテンシャル採用/大手や外資系など3000社に導入/HR SaaS「ミキワメ」/web系SE・PG/東京都/港区
株式会社リーディングマーク
- 東京都
- 年収400万円~550万円
- 正社員
-
外資系メーカー営業「正社員/土日祝休み/年間休日125日」グローバル環境で活躍
株式会社一生懸命
- 東京都
- 月給26万5,000円~30万円
- 正社員