イスラエル軍、ガザ市中心部へ進撃 医療施設への影響も深刻化

イスラエル軍は24日、パレスチナ自治区のガザ市中心部に向けて進撃を続けている。停戦への希望を抱いてとどまっていたパレスチナ人住民の生命に危険が及んでいる。写真はパレスチナ自治区ガザで9月24日に撮影(2025年 ロイター/Dawoud Abu Alkas)
Nidal al-Mughrabi
[カイロ 24日 ロイター] - イスラエル軍は24日、パレスチナ自治区のガザ市中心部に向けて進撃を続けている。停戦への希望を抱いてとどまっていたパレスチナ人住民の生命に危険が及んでいる。
イスラエルは、国際社会から停戦を繰り返し求められているにもかかわらず、ガザ市への軍事作戦を継続し、住民に南部への避難を促している。
これまでに数十万人がガザ北部から退去したが、安全上のリスクと広範な食糧不足のため、避難をためらう住民も多い。
医療関係者によると、24日にはイスラエル軍が市中心部の避難用シェルターを攻撃し、少なくとも20人が死亡、多数が負傷した。
イスラエル軍は、今回の攻撃はハマス戦闘員2人を標的としており、地域の民間人への被害軽減に努めたと述べた。
目撃者によると、市内では戦車が人口密集地域に進入したほか、病院の近くにも戦車が目撃されたという。
パレスチナ赤新月社は酸素ステーションが被害を受けたと発表した。
目撃者やハマスのメディアによると、戦車はガザ最大のアル・シファ病院にも接近しているという。イスラエル軍はハマスの戦闘員が病院敷地内から発砲したと発表したが、ハマスはこれを否定。ハマスの治安当局者は「犯罪集団」が病院施設の外から銃撃したと述べた。
ロイターは矛盾する説明を独自に検証することができなかった。