米財務長官、航空機エンジンや化学品を対中協議の「てこ」に

ベセント米財務長官は24日、中国との通商協議について、米国製の航空機エンジンや部品のほか、一部の化学品が重要な交渉材料になり得るとの考えを示した。9月23日撮影(2025年 ロイター/Al Drago)
[ワシントン 24日 ロイター] - ベセント米財務長官は24日、中国との通商協議について、米国製の航空機エンジンや部品のほか、一部の化学品が重要な交渉材料になり得るとの考えを示した。
ベセント氏は、FOXビジネス・ネットワークの番組で、中国からのレアアース(希土類)の供給は続いているとした上で、「米国に手段がないわけではない。中国が米国に依存している製品は数多い」とし、航空機エンジンや部品、特定の化学品やプラスチック、シリコンの原材料などを対中協議で「てこ」として利用できる可能性があるとの見方を示した。
また、企業の新規株式公開(IPO)市場も中国との協議で利用できる1つの手段になるとの考えを示した。
米中はこれまでに4回の通商協議を実施。ベセント氏によると、中国に対する関税の一部停止措置の期限が切れる11月10日を控え、10月と11月に再度協議を実施する。