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トランプ氏、カナダに35%関税 他の大半の国は「一律15%か20%」

2025年07月11日(金)14時34分

 7月10日、トランプ米大統領(写真)はカナダから輸入される製品に35%の関税を課すとする書簡を公表した。写真は1日、ワシントンのホワイトハウスで撮影(2025年 ロイター/Annabelle Gordon)

Jeff Mason Ismail Shakil

[ワシントン/オタワ 10日 ロイター] - トランプ米大統領は10日、カナダから輸入される製品に35%の関税を課すとする書簡を公表した。他のほとんどの貿易相手国には15%または20%の一律関税を課す予定だと述べた。

トランプ大統領は自身のソーシャルメディアに投稿した書簡で、カナダのカーニー首相に対して8月1日に発効すると通告。報復措置を取ればさらに引き上げるとけん制した。

現行の25%から引き上げられる。米国と貿易協定で合意しようとしていたカーニー氏にとっては打撃だ。

政権当局者によると、貿易に関する「米国・メキシコ・カナダ協定(USMCA)」の対象品目に対する除外措置は維持される見込みで、エネルギーと肥料に対する10%の関税も変更されることはないだろうが、トランプ氏はこれらの問題について最終決定を下していないという。

トランプ氏は書簡の中で、カナダからの合成麻薬フェンタニルの流入や、同国の関税・非関税貿易障壁が米国の酪農家などを苦しめていると訴えた。

貿易交渉の進め方については特に触れなかったが、「関税は貴国との関係次第で上方にも下方にも修正される可能性がある」とした。

カナダは、カナダ産のフェンタニルは微量だが、国境を強化する措置を講じていると説明。カーニー首相は「カナダは北米でのフェンタニル蔓延の阻止で重要な前進を遂げた。わが国は米国と協力を続け、両国の人命を救い、地域社会を守ることに尽力する」と8日にXに投稿している。

トランプ氏はここ数日、関税措置を矢継ぎ早に打ち出しており、銅に50%の関税をかけるとしたほか、同盟国の日本や韓国を含む多くの国に書簡を送って新たな関税を通知している。

10日に放映されたNBCニュースとのインタビューで、まだ書簡を受け取っていない他の貿易相手国は、おそらく一律関税に直面するだろうと述べた。

「全ての国が書簡を受け取る必要はない。それは分かっているはずだ。われわれは関税を設定しているだけだ」と述べた。さらに「20%であろうと15%であろうと、残りの全ての国が支払うことになる。今から決める」と語った。

ミャンマー軍政トップは、トランプ氏に、40%の関税率を10─20%に下げるよう求め、必要なら交渉団を派遣する用意があると伝えた。国営メディアが11日報じた。

フィリピンのマルコス大統領は今月、トランプ氏と初会談し関税について協議する予定。同国外相が明らかにした。

ロイター
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