ニュース速報
ワールド

インド・カシミール地方全域で爆発音、パキスタン側は攻撃否定

2025年05月09日(金)04時51分

インドのカシミール州ジャンムー全域で8日遅く、大規模な爆発音が響き渡った。7日撮影(2025年 ロイター/Sharafat Ali)

By Adnan Abidi Aftab Ahmed Saeed Shah, 552d76d2-16ea-48b4-9222-7caaf7402035, 81bab911-b654-4f7b-8b1b-3600510b1dd0

[ラホール/ニューデリー 8日 ロイター] - インドのジャンムー・カシミール州全域で8日遅く、大規模な爆発音が響き渡った。インド政府は、パキスタンがドローン(無人機)とミサイルで同地方周辺の軍事基地を攻撃したと発表した。パキスタンによる同地域攻撃は2日連続となる。

ロイター記者は、同地域でサイレンが鳴り響き、夜空に赤い閃光と飛行物体が横切るのを目撃した。匿名を条件に取材に応じたインド当局者によると、ジャンムーの複数地域および近隣市街地が攻撃を受けたという。

インド国防省はXへの投稿で「本日、ジャンムー・カシミール州の国際国境沿いにあるジャンムーや、パタンコット、ウダムプールの軍事基地が、パキスタンから飛来したドローンおよびミサイルの標的となった。脅威は速やかに無力化され、死傷者や物的損失は報告されていない」と述べた。

インドのテレビ局はまた、パキスタン南部のシンド州と国境を接するラジャスタン州ジャイサルメールの上空で照明弾や閃光が見られる様子を放映した。

一方、パキスタンは声明を発表し、インドのパンジャブ州パタンコット、カシミール渓谷のシュリーナガル、ジャイサルメールへの攻撃を否定。これらは「全く根拠がなく、政治的動機によるもので、パキスタンを中傷することを狙った無謀なプロパガンダ活動の一環だ」と述べた。さらにパキスタン外務省は、いかなるエスカレーションに対しても「パキスタンの主権と領土保全を守るため、完全な決意と決意を持って」対応すると述べた。

両国間の対立は過去20年余りで最悪の状況にエスカレートしている。

ロイター
Copyright (C) 2025 トムソンロイター・ジャパン(株) 記事の無断転用を禁じます。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

NY外為市場=ドル上昇、米英貿易協定を好感

ワールド

米副大統領もFRB議長批判、「ほぼ全てにおいて間違

ワールド

米独首脳が電話会談、貿易紛争を迅速に解決する必要性

ビジネス

米、対中関税を最低50%に引き下げる計画検討 来週
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
特集:英語で学ぶ 国際ニュース超入門
2025年5月 6日/2025年5月13日号(4/30発売)

「ゼロから分かる」各国・地域情勢の超解説と時事英語

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    5月の満月が「フラワームーン」と呼ばれる理由とは?
  • 2
    ついに発見! シルクロードを結んだ「天空の都市」..最新技術で分かった「驚くべき姿」とは?
  • 3
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 4
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの…
  • 5
    骨は本物かニセモノか?...探検家コロンブスの「遺骨…
  • 6
    中高年になったら2種類の趣味を持っておこう...経営…
  • 7
    あのアメリカで「車を持たない」選択がトレンドに …
  • 8
    日本の「治安神話」崩壊...犯罪増加と「生き甲斐」ブ…
  • 9
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 10
    韓国が「よく分からない国」になった理由...ダイナミ…
  • 1
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 2
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つの指針」とは?
  • 3
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得る? JAXA宇宙研・藤本正樹所長にとことん聞いてみた
  • 4
    【クイズ】世界で2番目に「軍事費」が高い国は?...1…
  • 5
    部下に助言した時、返事が「分かりました」なら失敗…
  • 6
    古代の遺跡で「動物と一緒に埋葬」された人骨を発見.…
  • 7
    シャーロット王女とスペイン・レオノール王女は「どち…
  • 8
    日々、「幸せを実感する」生活は、実はこんなに簡単…
  • 9
    インドとパキスタンの戦力比と核使用の危険度
  • 10
    日本の未婚男性の「不幸感」は他国と比べて特異的に…
  • 1
    日本史上初めての中国人の大量移住が始まる
  • 2
    日本旅行が世界を魅了する本当の理由は「円安」ではない
  • 3
    脂肪は自宅で燃やせる...理学療法士が勧める「3つの運動」とは?
  • 4
    【心が疲れたとき】メンタルが一瞬で “最…
  • 5
    間食はなぜ「ナッツ一択」なのか?...がん・心疾患・抜…
  • 6
    健康は「何を食べないか」次第...寿命を延ばす「5つ…
  • 7
    北朝鮮兵の親たち、息子の「ロシア送り」を阻止する…
  • 8
    「2025年7月5日に隕石落下で大災害」は本当にあり得…
  • 9
    【クイズ】世界で最も「半導体の工場」が多い国どこ…
  • 10
    クレオパトラの墓をついに発見? 発掘調査を率いた…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中