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米メーシーズ、通期業績見通し引き上げ 高価格ブランド戦略奏功

2025年09月04日(木)01時45分

米百貨店大手メーシーズは3日、2026年1月期の通期業績見通しを上方修正した。写真は2024年11月、ニューヨークで撮影(2025年 ロイター/Shannon Stapleton)

Neil J Kanatt

[3日 ロイター] -  米百貨店大手メーシーズは3日、2026年1月期の通期業績見通しを上方修正した。純売上高は従来の210億─214億ドルから211億5000万─214億5000万ドルに、通期調整後1株当たり利益見通しは従来の1.60─2.00ドルから1.70─2.05ドルに、それぞれ引き上げた。不振のブランドを一部売却する一方、高所得層向けの高価格ブランドに重点を置く戦略が奏功し、経済の不透明感の高い中でも消費者支出を取り込んだ。

メーシーズは、トニー・スプリング最高経営責任者(CEO)の下で24年2月に再建計画を導入。26年までに約150の店舗を閉鎖する一方、成長性の高い立地に投資するとともに、商品ラインナップを改善することが柱となっている。再建に自信を示しており、通期見通しには、米関税措置の影響のほか、消費者の「選択の幅の広がり」を踏まえたと説明した。

株価は3日午前の取引で16%超上昇した。

プライスウォーターハウスクーパース(PwC)の調査によると、米ホリデーシーズンの個人支出は新型コロナウイルス禍以降で最大の落ち込みとなる見通し。経済の不確実性を背景に、特に「Z世代」が支出を控える見込みという。

メーシーズの25年5─7月期決算の純売上高は48億1000万ドルで、LSEGがまとめたアナリスト予想平均47億6000万ドルを上回った。1株当たり調整後利益も、予想の0.18ドルを上回る0.41ドルだった。

ロイター
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