米クラフト・ハインツ、近く会社分割計画発表か＝ＷＳＪ

　８月２９日、米食品大手クラフト・ハインツは、大詰めを迎えている会社分割計画が早ければ来週にも最終決定され、発表される可能性があると、米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が事情に詳しい関係者の話として報じた。写真は同社の商品「ベルビータ」のパッケージ。２０２１年１１月、米ニューヨークで撮影（２０２５年　ロイター/Andrew Kelly）

[２９日 ロイター] - 米食品大手クラフト・ハインツは、大詰めを迎えている会社分割計画が早ければ来週にも最終決定され、発表される可能性がある。米紙ウォール・ストリート・ジャーナル（ＷＳＪ）が２９日、事情に詳しい関係者の話として報じた。

計画は、同社を食料品部門とソース部門の２つの独立した事業体に分割することを目指している。

同社は７月、クラフト製品を含む食料品事業を新事業体としてスピンオフ（分離・独立）することを検討しており、新会社は単独で最大２００億ドルの価値があると見積もった。先月下旬には一部ブランドの戦略的選択肢を「緊急に検討中」と表明していた。

ＷＳＪは、クラフト・ハインツは独立した２つの事業体の合計価値が、同社の時価総額約３３０億ドルを上回ると見込んでいるとし、計画と時期は直前で変更される可能性があると伝えた。

分割後、同社は主力製品のハインツのケチャップやディジョンマスタードの「グレープポン」などを維持する見通し。

クラフト・ハインツは２０１５年、ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイとブラジル系プライベートエクイティ（ＰＥ）会社３Ｇキャピタルが、旧クラフト・フーズと、バークシャーと３Ｇキャピタルが１３年に買収したＨ．Ｊ．ハインツを統合して設立された。