共和議員、FRB独立性重要と強調 クック氏に書類開示求める声も

8月31日、米上院財政委員会の共和党メンバーであるランクフォード上院議員(写真)は、独立した米連邦準備理事会(FRB)の重要性を強調した。写真は2024年11月、ワシントンで撮影(2025年 ロイター/Leah Millis)
Andrea Shalal
[ワシントン 31日 ロイター] - 米上院財政委員会の共和党メンバーであるランクフォード上院議員は31日、独立した米連邦準備理事会(FRB)の重要性を強調した。
NBCの番組で、金利は中央銀行が設定すべきで、大統領や議会には異なる役割があると指摘した。「われわれ全員に役割がある。ただ役割が異なるだけだ。連邦準備理事会(FRB)は独立した状態で最も能力を発揮できるが、米国民全体から独立しているわけではない」とし、「それぞれが自らの役割を果たすべきだ」と語った。
トランプ大統領はFRBのパウエル議長に利下げを要求してきたほか、先週には住宅ローン契約を巡る不正疑惑を理由にクック理事を解任すると表明した。
バンス副大統領は先週、米紙USAトゥデイに対し、大統領がFRB当局者を解任したり金融政策策定に協力したりできないというのは「ばかげている」と述べ、「大統領の方がこうした決定を下す能力がはるかに優れている」との見方を示した。
ランクフォード氏はこの発言について、FRBが金利を設定すべきで、大統領と議会はそれぞれ税制や関税を設定することで経済政策を形作るべきだとした。
民主党のカンナ下院議員もNBCの番組で、独立したFRBの必要性を強調した。同時に、透明性を確保するためクック氏が住宅ローンに関する書類を公開すべきだと指摘。
「(クック氏は)透明性を保ち、これが単なる政治的な道具に過ぎないことを示すべきだ」と述べた。