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政府債務の増加、米の「特別な地位」への最大リスクに=ブラックロック

2025年07月01日(火)05時53分

米資産運用大手ブラックロックは30日、米政府債務の急増が長期国債やドルなどの主要な米資産に対する投資家の投資意欲を減退させる可能性があり、米国外の投資機会に目を向ける論拠が強まるという見解を示した。2021年5月撮影(2025年 ロイター/Carlo Allegri)

[ニューヨーク 30日 ロイター] - 米資産運用大手ブラックロックは30日、米政府債務の急増が長期国債やドルなどの主要な米資産に対する投資家の投資意欲を減退させる可能性があり、米国外の投資機会に目を向ける論拠が強まるという見解を示した。

さらに、「脱ドル化」の懸念はなお非現実的であるものの、債務増がそのリスクを高める可能性があると指摘した。

トランプ米大統領が推進する関税が市場のボラティリティーを高め、世界の基軸通貨としてのドルの地位について疑念が広がっている。議会では、トランプ大統領の看板政策を盛り込んだ包括的な税制・歳出法案、いわゆる「1つの大きく美しい法案」を巡り審議が行われている。超党派のアナリストらは、今後10年間で36兆ドルを超える連邦政府債務が5兆ドル増加すると予測する。

ブラックロックの幹部はノートで「米政府債務が不安定な状態にあると、われわれは以前から強調しており、放置すれば、債務は金融市場における米国の『特別な地位』に対する最大のリスクになる」と指摘した。

ロイター
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