伊モンテ・デイ・パスキのメディアバンカ買収提案、ECBが承認

6月25日、イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)は25日、同業メディオバンカの買収案を欧州中央銀行(ECB)が承認したと発表した。写真はシエナの同銀本店で2021年8月撮影(2025年 ロイター/Jennifer Lorenzini)
[ミラノ 25日 ロイター] - イタリアの銀行モンテ・デイ・パスキ・ディ・シエナ(MPS)は25日、同業メディオバンカの買収案を欧州中央銀行(ECB)が承認したと発表した。
MPSは来月にも正式にメディオバンカの株式公開買い付け(TOB)を開始する方針だ。メディオバンカの主要株主であるデルベッキオ家やカルタジローネ家は買収案を支持する見込み。
今回の買収はMPSの商業銀行事業とメディオバンカの投資銀行および資産運用事業を統合する狙いがある。
ECBはMPSに対し、買収完了から6カ月以内に統合計画を提出するよう求めた。資金調達や自己資本、IT・サイバーセキュリティーリスクに関する戦略、メディオバンカの行員を引き留めるための報酬制度など、具体的な詳細を盛り込む必要がある。
MPSが50%未満の株式取得にとどまった場合、メディオバンカに対する事実上の支配権を行使できるかどうか、または支配権が得られない場合の保有株式に関する戦略について、3カ月以内に報告書を提出するよう指示した。