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訂正-中国の2015年の原油輸入量は過去最高水準へ、米国に迫る勢い
10月14日、中国の2015年の原油輸入量は過去最高を記録し、世界首位の米国に迫る水準となる見通しだ。北京市内のガソリンスタンドで2012年3月撮影(2015年 ロイター/Soo Hoo Zheyang)
[シンガポール/北京 14日 ロイター] - 中国の2015年の原油輸入量は過去最高を記録し、世界首位の米国に迫る水準となる見通しだ。民間製油所の旺盛な需要や原油安を利用した戦略的石油備蓄の増加が背景にある。
中国の1─9月の原油輸入量は前年同期比で8.8%増加した。9月の原油輸入量は前年同月比1.3%増にとどまったが、10─11月渡しの契約は堅調に回復しているとトレーダーやアナリストは話す。中国の輸入が失速するとの懸念は後退し、今後の価格を下支えするとアナリストはみている。
輸入増はタンカーの動向や運賃に表れている、とエナジー・アスペクツのVirendra Chauhan氏は指摘する。アナリストらは今年下半期の見通しを上方修正している。
7月以降、小規模の独立系製油所(ティーポット)に日量約70万バレルの原油輸入枠が認められたことも大きい。競争を導入し、民間投資を呼び込むことが狙い。ティーポットは現在、中国の総輸入量の約10%を占め、新たな需要を生み出している。
ある石油トレーダーは「ティーポットは極めて積極的だ」と指摘する。割り当てを受ける7社のうち、東明石化集団(Dongming Petrochemical)など少なくとも3社がすでに原油を輸入したとトレーダーは話す。中国中化集団(シノケム)傘下のHongrun Petrochemicalも輸入量を増やしたという。
国有製油所も第3・四半期に一服していた在庫積み増しの動きを再び強めている。中国石油化工(シノペック)の商社部門であるユニペックは10月積みの北海フォーティーズ原油を600万バレル、ロシアESPO原油を290万バレルを購入し、11月のアンゴラ原油の購入を増やした。
エネルギーコンサルタント会社FGEは中国の今年下半期の原油輸入量が前年同期(訂正)に比べて12%増えると予想。以前示した10%増から予想を引き上げた。通年では9%増とみている。
それが実現すれば、中国の輸入量は日量675万バレルとなり、米国の輸入量である日量730万バレルに近づくことになる。
*本文7段落目の「上半期」を「前年同期」に訂正します。