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『オッペンハイマー』:被爆者イメージと向き合えなかった「加害者」
オッペンハイマーは、原爆の開発には積極的だが、一方で水爆の開発には消極的だったと作中で描かれる。この変化について、作中で問われるシーンがあるが、オッペンハイマーは答えをはぐらかす。作中後半の「解決編」でも、それについて明示的な解答は与えられず、永遠に謎のままになっている。
しかし、その理由は実は明らかになっている。被爆者である。オッペンハイマーがヒロシマ・ナガサキの惨状を後日、映像によって目の当たりにするシーンがある。映画ではそのシーンは、彼が被爆者の映像を見る場面として表現されるが、映像そのものは決して映ることはない。だが、被爆者の映像が映らないことこそ、オッペンハイマーにとって原爆の被害者のイメージが、いかに心理的に抑圧されているのか、ということの暗示となっているのではないか。被爆者の存在はオッペンハイマーに対して明かに影響を与えているのだが、それは作中ではただ仄めかされるだけで、ほぼ語られることはないのだ。
原爆によって変貌する世界
原爆は単なる兵器ではなく、世界を変貌させる兵器だ。それは原爆によるとてつもない被害を前提としており、オッペンハイマーは被爆者の映像を見る前から、そのことを知っていた。原爆が日本に投下され、戦争が終わったことを喜ぶ人たちの前に立って、オッペンハイマーはもはや正常に世の中を見ることができない。彼はスタンティングオベーションをする観衆の中に、全身が焼け爛れる被爆者の幻影をみる。祝宴で飲みすぎて吐いている人に、原爆症の患者をみる。
もちろん、オッペンハイマーはその時点ではそれらのリアルを目の当たりにしていない。しかし彼は人類に火を与えたギリシャ神話の神プロメテウスに喩えられている。プロメテウスは「先んじて知る者」という意味だ。原爆が存在する世界とは、何らかのきっかけがあれば、世界が瞬時に白く焼き尽くされる世界のことであり、オッペンハイマーはそれを先んじて理解しているのだ。
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