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ドイツの街角から

シュピッツナーゲル典子|ドイツ

ワークライフバランスに優れた欧州の国ランキング 3位ノルウェー、2位スペイン、ドイツは?

5位 フランス (71,36)

主に法定休日が36日あることと、最低賃金が時給10.57ユーロであることから5位となった。2017年より、従業員は勤務時間外に業務上のメールを送ったり、返信したりしてはいけない、または拒否できると定めている「Right to disconnect」が導入された。

4位ドイツ (73,69)

ワークライフバランスについてはすでに多くのことが行われているが、まだ改善の余地があるようだ。法定休暇が30日のドイツは、他の欧州国より比較的少ない。産休は14週間と短いが、少なくとも有給である。失業率が低く、病気が長引いた場合にも賃金の70%が支払われるなどの利点もある。幸福度では、7.16ポイントと世界比較で13位にとどまっている。

3位ノルウェー (74,80)

第3位を獲得したのは、何よりもノルウェーの医療システムのおかげ。他の北欧諸国と同様、ノルウェーの幸福度は非常に高く、指数7.39で、今回のトップ10では2位にランクインしている。

2位スペイン (75,39)

スペインの労働文化は、仕事よりも私生活を優先させる方向にある。有名な芸術家、おいしいタパス、華麗な建物のあるこの国では、労働者に33日の法定休暇と完全有給産休16週間が与えられる。最低賃金は現在、時給7.82ユーロ。ちなみに、駐在員の多い都市ランキングでは、バレンシアとアリカンテが1位と2位を占めている。一方で近年、若者の高い失業率が問題となっている。

1位ルクセンブルク (83,47)

欧州で最も小さな国のひとつが1位になった。ルクセンブルクは、ほぼすべてのカテゴリーで高いスコアを獲得。また、20週間の産休があり、その間は給与の100%支給。最低賃金の点でも優れており、ここでは時給13ユーロあるいはそれ以上を手にすることができる。幸福度指数は、7.32で第3位。

仕事でどれだけ幸せを感じられるか?

ここでドイツの現状を探ってみた。「プライべート時間を大切にする国」というレッテルが貼られていいるものの、実はそうでないことも多いようだ。

連邦統計局によると、ドイツの被雇用者の平均労働時間は週34.8時間。EUの比較では、ドイツは週当たりの労働時間が最も短い国のひとつだ。

またベルテルスマン財団の調査では、従業員は平均してより少ない労働時間を希望しているそうだ。調査を監修した同財団マニュエラ・バリシッチ氏によると、「労働時間については男女間で希望と現実の間に大きな隔たりがある。平均すると、男性は週に41時間働いており、女性より9時間多く働いている」。

さらに、「働きすぎ」と答える男性はかなり多く、同時に「もっと働きたい」と考える女性も男性より多いという男女間の差が見られる。

今さら言うまでもないが、特に母親は、子育てと家事の狭間で思うように働けない人が多い。その理由を「子供ではなく、保育施設がない、あるいは費用がかかりすぎる点だ」と、バリシッチ氏は指摘する。

仕事は楽しい?

Profile

著者プロフィール
シュピッツナーゲル典子

ドイツ在住。国際ジャーナリスト協会会員。執筆テーマはビジネス、社会問題、医療、書籍業界、観光など。市場調査やコーディネートガイドとしても活動中。欧州住まいは人生の半分以上になった。夫の海外派遣で4年間家族と滞在したチェコ・プラハでは、コンサートとオベラに明け暮れた。長年ドイツ社会にどっぷり浸かっているためか、ドイツ人の視点で日本を観察しがち。一市民としての目線で見える日常をお伝えします。

Twitter: @spnoriko

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