World Voice

ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

第2回ミャンマー世論調査へ向けての動き

第1回ミャンマー世論調査への協力募集広告

みなさんおはようございます。
恐らく皆さんにとって本当にどうでも良い事なのはわかり切った上で発表させていただきたいことがあります。
私、齢44を超えて何と歌のキーが上がりました。
思い返せばプロの歌手を目指し、専門学校に通い始めた19歳の頃は高いラの音が何とか出る程度だったのですが、なんと今は更に上のレまで出るようになりました。

急にそこまで高くなった訳ではないですが、高いドくらいまでだったのが先月急にレまで(半音で2つキーが上がったと表現します)出るようになったのです。
こんな事もあるんだなぁと人体の神秘を感じる今日この頃です。
ヤンゴンでバンドをやっていた時にこれくらい出てればもっと色んな曲にチャレンジできたのになと残念に思うところではありますが、これからどんな事が出来るようになるのか、ワクワクもしています。
本当にどうでもいい個人的な話ですいません。

さて、今日は第2回ミャンマー世論調査へ向けての動きという話をしていきたいと思います。

その前に一つお知らせをさせてください。
超個人的小規模なヤンゴンの花売りの子供たちへの支援を続けています。
私一人でも続けられる限りはやっていこうと思いますが、もし皆さんのご支援もいただけるなら少しずつやれる事を増やしていきたいと考えています。
私の想いや活動報告など覗いていただければ嬉しいです。

それでは本題です。

第1回世論調査はまだ全ての活動が終わった訳ではないのですが、既に2回目が視野に入っています。
当時想像していたものと現状は違うので修正は必要ですが、準備は既に始めていかないといけないと思っています。

実際に調査を行ってわかった事は様々あります。
ほとんどが当初の予定通り、思い通りにいきませんでした。
ミャンマーの人々の意思を確認する事は物凄く重要だと思いました。
重要ではあるのに誰もやれていない事である事がわかった時、更にその重要度が上がったと感じました。

そういった状況であるならば、データさえ集めれば大きく取り上げてもらえるハズ、そして募集さえすれば沢山の方が答えてくれるハズ。
この「ハズ」はどちらも見事に予想が外れました。
もう少し正確に言うと思った程の規模にならなかったというところです。

このミャンマー世論調査は国連レベルの世界の機関に取り上げてもらいたいと思っていました。
その為には調査の正確性、無作為に行えていけるかなどが重要であることは勿論大切です。
ただ、現状のミャンマーでそれを追求するのはかなり難しい。
それを求めるあまり、いつまでも調査が行えないのであれば意味がないと考えました。

結論最重要はデータ数であると結論づけました。
特に確たる根拠がある訳では無く、漠然と考えた数字ではあるのですが、10万以上の数が集まれば国連も動くのではないかという予想です。
そして、10万のデータ、私は集まると思っていました。
これまでこのような調査目的で使った事はありませんが、弊社MAKE SENSE ENTERTAINMENT のイベント事業や映画作品の発表、その他様々な活動などをFacebookで発信してきました。

コロナ以降はその活動も止っているのでそれ以降はどのような傾向があるかはわかりませんし、そもそもエンタメとは違うジャンルなので未知の領域ではありました。
しかし、やってやれないという事は無い、失敗はするかもしれないが、今やる事に意味はあるハズ。
すぐにでも始めたいと思っていましたが、結局最初にやろうと考えてから募集を開始するまでに1年以上の時間がかかってしまいました。

細かな数字をここで全て出す事は控えますが、世論調査への協力を呼び掛けた記事は2ヶ月間で100万リーチ程になりました。
最大100万人のミャンマー人の目に留まった事になります。
さて、それで最終的に集まったデータはどれくらいだったでしょうか?
これが最大の誤算だったと思います。
結果は4000超でした。
決して少ない数ではありません。
ですが、どうしても突き抜けた数とは言えないと思っています。
「とはいえこれだけの数のデータが用意できたのであれば」と考えもしましたが、やはり直ぐに国際機関が動くという程には至りません。

今回の調査に当たり「ミャンマー世論調査機構」という団体を仲間と立ち上げましたが、ミャンマーの人たちからすればどんな団体かもわからない怪しい団体と写ったかもしれません。
個人情報こそ収集しませんでしたが、それでも答えてもし何かあったらという恐怖を感じた人は予想したより多かったのだと思います。
実際答えてくれた人の中で女性が圧倒的に少なかったのはその影響かと考えています。

この辺りはミャンマーにいるとはいえ、安全なところにいる日本人である私では想像しきれなかった事だなと思います。
事態は思っているより深刻だと感じています。

最初の私の目論見では、「そんな良い方法があるのなら私たちも」と他の団体が続いていくことや、大きな公的機関がより本格的に実施することを決め、後に続いてくれる流れになるハズでした。
現状、そのような動きは少なくとも私のところには届いてきません。
非常に無念です。

ですが、落ち込んでいる暇はありません。
予想した程の成果は得られなかったとはいえ、4000人以上の人が危険を感じながらも自分たちの考えを、想いを私たちミャンマー世論調査機構に託してくれたのです。
私たちにはそれに応える義務があると感じています。

何より、この4000人達はいわば5000万人のミャンマー人を代表する人たちです。
結果は先月発表した通りですが、ミャンマーの人たちの意思はしっかりと感じ取れました。
このことは大きな大きな財産です。
今後この石をもっと多くの人のところへ届ける事と、そして更に発展させ調査を続けていく事、両方をやっていくことが必要だと思っています。

今回は第2回ミャンマー世論調査を行うにあたっての前提状況を伝えるだけになってしまいました。
次回は更に具体的な方向性などをお伝えしていけたらと思っています。
引き続きこの活動にご注目いただけたら幸いです。

それではまた明日。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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