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ミャンマーでエンタメとクリエイトする日々

新町智哉|ミャンマー

ミャンマー3大フリーペーパーの一角を担う苦悩とエンタメ

2019年myan myan1月号日本語版、ミャンマー語版表紙。まさかの表記間違いで数千部刷られてしまった日本語版も良い思い出。

皆さんこんにちは。
ミャンマーエンターテインメントプロデューサー新町です。
先日、窓を開けて寝たら朝、布団にポツポツと血のシミがついているという珍事に遭遇しました。
どうやら寝ている間に私の血を大量に吸った蚊を無意識に仕留めていたようです。
1匹ではなく2、3匹。
それでも痒くはならない特異体質でどちらかというと得をしている初老おじさんです。

さて、今回は前回の記事の続きになります。
まだ読んでないうという方は先にそちらを読まれてから今回の記事を読んでいただくことをお勧めします。

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前回の記事をザックリ説明すると、
2018年の初頭からとあるヤンゴンのフリーペーパーの事業を引き継ぐ事になって右往左往している経営者の話です。
時系列的には1月~6月くらいまでの話です。
今回はその続編の話になります。


その前にお知らせです。
先日clubhouse配信のミャンマーNOWという番組で

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私が話をした中で(1:25:50辺りからです)
ミャンマー支援の為のNFTやDAOという話になりまして。
せっかくなのでそれについて語った自分の番組を紹介したと思います。
(回りくどくて申し訳ない)
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(28:35〜38:54)でNFTを使ったミャンマー支援、そしてミャンマー村DAOプロジェクトについて暑苦しく語っております。
ミャンマー支援は勿論、NFTやDAOに興味のある方々も面白く聴いていただけると思います。
何か作業をしながらでも聴いていただけたら幸いです。

因みに因みに。
毎回放送の振り返りを「言いたい砲台新聞」として番組MC相方の石川さんが書いてくれています。
そちらもチェックしてください。
毎回面白く私も読んでいます。

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それでは本題です。

最初はフリーペーパーmyan myan(ミャンミャンはミャンマー語で「早く」という意味です)に記事を提供するという話からだったのですが、どうやら最終的には事業を引き取って欲しいという流れになってきました。
買収という様な話ではなく、かといってプロジェクトを買い取るという感じでもない。
私もM&Aの専門家ではありません。
この規模でそんな大げさな話もする必要がないと思った事もあり(これは経営者として良くない姿勢だとは思います)この辺りはかなりフワっとしたまま話が進んでいきました。

「キチンと契約を交わして権利を自分に収めさせるべき」というアドバイスもいただきましたが、結局最後までそれはしませんでした。
それは今考えても最良の選択だったと思っています。
権利関係をはっきりしようとしていたら、話が進んでいなかったか、揉めていたと思います。
いや、揉めて話が進まなかったという事になっていたでしょう。

それでも現場は止まらないのです(毎月の締め切りは来る)
私が考えるべきは現場スタッフの事、読者の事、そして広告主の事でした。
因みに優先順位もこの順番でした。
「ブランドの権利をいかに手に入れるか」なんてことはどうでも良かったのです。
そもそも落ち目のフリーペーパー(実際そう言われていました)のブランドの権利を主張したところで超絶カッコ悪いだけなので(笑)

そんなことより私が欲しかったのは
「myan myanがメイクセンスの手によって危機から一転、ヤンゴン1のフリーペーパーに踊り出た!」
という結果です。
実際にやれると思い、その為に具体的に行動をしました。

凄く生々しい話をするとこの年やろうと思っていた別の事業用の資金を全部こちらにぶち込みました。
結果その事業は現在になっても保留のままで、ようやく動き出そうかというところ(それはまた別の機会に)
実際に一つの事業として会社の資金を投資して事に挑んだのです。

そうです、遊びではありません。
本気の本気です。
お金も人も動いていた訳です。
段階的にmyan myan事業を継承していく形になり(しばらくは事業経費を折半する形で)
まずは編集部の人員把握です。

「事業を完全に引き継いだ後に人員をどうするかはそちらの自由です」
この時の事業オーナーに言われたのはもっと嫌な言い方ではありましたが、意味はこんな感じです。
私も一応経営者であり社会人なので特に言い返す事はしませんでしたが、これを言われた瞬間決めた事があり、実際そうしたことがあります。
編集部の人員は全て引き取り、事業を引き取る段階で首を切る事はしませんでした。
給料もそのままです。
後に給料を上げた社員もいます。

少し話はそれるかもしれません、
ミャンマーにいて、日本人の口から良く聞かされる事があります。
「ミャンマー人のクオリティが~」
というような話。
理解できる話もあります。
単純な国力を比べた時に日本とミャンマーでは大きな差があるのも事実です。

ただそれが事実としてもそういった話をこちらから聞いてもいないのに、話をしてくる人には
「あなたのクオリティはどれ程のもんなの?それわかって言っています?」
と思っている自分がいました。
(全ての時ではないと一応逃げを打っておきます)

少なくとも自分が直接関わる現場で本当にそんな事が起こるのかどうか、きちっと試してやろうじゃないかと。
結果が出ない理由なんて誰にだって言える、少なくとも結果を出す為にどう動くか考えもしない人間になってはいかんと変な闘志が沸いていたと思います。

さあここまで偉そうな事を言っておいて、私にはmyan myanを劇的にカッコよくするセンスがありません。
これは困った。
いや、正しくは困ってはいなかったかもです。
ワクワクしていました。
自分には直接立て直すセンスは持ち合わせていないが、どのようにmyan myanを導いていきたいかというビジョンはしっかりある。

経営者としてはそれがあれば充分です。
そして私には秘策がありました。
ここは最終兵器を使う時だと。
そうです。
最終兵器「妻」です。
この時はまだ妻になっていなかったのですが、後の妻であり、短編映画一杯のモヒンガーの脚本、助監督、

メイクセンス製作第二弾「THE GOLDEN ROCKERS」では監督脚本を手掛けた、

メイクセンスの、いや私の懐刀(使い方が間違っている気がします)平田裕子です。
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一杯のモヒンガー上映会で挨拶をする平田裕子

彼女をmyan myanの編集長に抜擢しました。
抜擢というと私が見出してあげたみたいに聞こえますが、お願いしてやっていただきました。
急に嫁自慢かよという事で非常に不快感を持たれた方がいらっしゃったとしたら誠に申し訳ないとは思いますが、彼女が成し遂げた事については冷静に控えめに言っても最高だったなと改めて思うのでここに記させていただきます。
例えば、今回の記事のトップ画の画像、そして前回のトップ画の画像を改めて見てみてください。

ファッション雑誌、モデル雑誌のようにオシャレだと思いませんか?
因みにこの一年前の表紙はこれです。
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別にこれがダメと言いたい訳ではありません。
ただ、こっちは素敵じゃないですかと言いたいのです。

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彼女は初編集長です。
雑誌社にいた経験がある訳でもないのですが、まあ多彩な才能を持っている人なので絶対やれるなとお願いしたところ快諾してくれました。
何より私がお伝えしたい事。
それは実際の現場スタッフであるミャンマー人のデザイナー(引き取った社員たちです)は変わってないという事です。
つまり一年前の表紙デザインと平田編集長になってからの時の表紙を担当したデザイナーが同じなのです。

変わったのは編集長と事業オーナー。
コンセプトをしっかり持って、やる気と情熱と根性と気合と少しだけセンスがあれば、
「ミャンマー人のクオリティが~」
なんて言うのがいかにナンセンスかという事が証明できたのが最もドヤれるところであり、誇りであるなと今でも感じています。

さあ、モチベーション爆上がりのmyan myanチームではありますが、この後、とんでもない事態が私たちの身に降りかかります。
次回は、myan myan廃刊という事態についてお話したいと思います。
一体何故こんな素敵な雑誌が廃刊してしまったのか。

最後は何ともあっけない話でした。
涙無しでは聴けない、そして語れないというような大げさな話ではありません。
良ければどこかで話したくなるミャンマーネタにしていただければと思います。

それではまた。

 

Profile

著者プロフィール
新町智哉

映像プロデューサー。2014年からミャンマー最大都市ヤンゴンに在住。MAKE SENSE ENTERTAINMENT Co.,Ltd. GM。日緬製作スタッフによる短編コメディ「一杯のモヒンガー」でミャンマーワッタン映画祭のノミネートを皮切りに世界各国の映画祭で受賞。起業家、歌手、俳優としてもミャンマーで活動する。

Twitter:@tomoyangon
Instagram:tomoyangon
note:https://note.com/tomoyaan

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