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カリフォルニア法廷だより

伊万里穂子|アメリカ

大統領就任式前後の雲行きが怪しい

erlucho-iStock

1−6にワシントンD.C.で暴動が起こりアメリカは国の品格をだだ落としたのは世界各国に伝わっていると思います。

その後1−20の就任式の前に各州の州都や裁判所を標的とした政府関係の建物が狙われるテロ行為への注意喚起をFBIが発表しました。

去年の夏私の住む郡のダウンタウンで起きたBlack Lives Matter の暴動の時も裁判所は狙われ、表門を焼かれたり柱にスプレーで落書きなどされる被害が出ました。

しかもそのBLMの暴動があった日、裁判所の上役達は裁判官達にだけ、いますぐ逃げろ、という緊急メールを出しました。私たちサポートスタッフには全く連絡が来ませんでした。同じメールをなぜ職員全員に回さなかったのか、と労働組合は後日詰め寄りましたが、結局可愛い我が身と偉い裁判官達は守るけど後の職員の事なんか知らん、という事なのでしょう。

なので、1−6の後の FBIの警告が出た後も、どうすんのよ、で?と私達はお知らせメールを待っていたのですが、

保安官を増やしました。何か見たらすぐに保安官に知らせましょう。see something say something という全く役に立たないメールがきました。近隣の郡では1−20就任式当日は緊急で裁判所を閉めると決めた郡もあるそうです。

なので私は正直自分の勤める裁判所の上役達や保安官達をあまり信用していません。自分の身は自分で守るしかないと正直思っています。

厳重体勢のワシントンDCも警備に当たっているナショナルガードの内乱を恐れて、攻撃はもしかして内部から、と囁かれている今日。もうね、皇居の警護に当たっている自衛隊がまさか皇居に歯向かうかも、っていう感じですかね。一昨日までは今回の警護に当たるナショナルガードはアメリカの市民権を持っている者のみで十分なスクリーニングはした、みたいな事を自慢げにインタビューで答えていたのに、今日になってFBIが全員をまた総攫いして反分子を洗い出しているというではないですか。もうね、本当に自分の身は自分で守るしかないな、と思います。

というわけで私は先週の時点で1−19と1−20は有給を申請しました。何も用がないのに有給を無駄にするのも悔しいですが、暴動に巻き込まれてうっかり怪我をしたり命を落としたくはないです。今怪我をして病院へ行くのもコロナの集団感染が起きている病院が多いので行きたくないですしね。

なんか先進国に嫁に来たのに、政治の暴動が怖いから仕事を休んで様子を見る、なんてことをすることになるとは夢にも思わなかったです。

明日明後日と何も起きなければいいのですが、どうなることやら。

 

Profile

著者プロフィール
伊万里穂子
大学中退後カリフォルニアに移住。海外で手堅い職業をと思い立ち公務員に。裁判所の書記官になる。勤続18年目たった一人の日本人書記官として奮闘中。ブログ「リフォルニア法廷毒舌日記で日々社会の縮図とも言える法廷内で繰り広げられる人間模様を観察中。著書:「お手本の国の嘘」新潮新書

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