死刑は「やむを得ない」と言う人は、おそらく本当の意味を考えていない
11月上旬に開催された「死刑に関する地域会合」東アジア大会 KARYN NISHIMURA
<日本政府は死刑について議論すらしたがらず、多くの国民も「死刑とは何か」を考えていない>
10月9日にパリで盛大な式典が行われた。フランスの元法相ロベール・バダンテールが国家的偉人の殿堂パンテオンに祭られたのだ。
その主な功績は、フランスにおいて死刑を廃止したこと。式典を取材するため私はパリに行ったが、パンテオンの前には参列する数千人の市民が集まっていた。
2024年2月に他界したバダンテールはまさにヒーローだ。フランスでは死刑に対する賛否両論が190年続いた後、ようやく1981年に廃止という結論に達した。
当時の世論は6割以上が死刑を存置すべきと思っていたが、国会が死刑廃止法を成立させた。つまり政治的な判断だったが、国民はそれを受け入れた。
式典の数日後、私は日本に戻り長野地方裁判所に行った。その日は住民ら4人を殺害した被告の裁判があり、求刑どおり死刑判決が言い渡された。テレビは生中継で速報した。なぜ死刑判決(国が人を殺すこと)だとこんなに盛り上がるのか。私は絶望的な気持ちになった。
11月上旬には立正大学で「死刑に関する地域会合」東アジア大会が開催された(上写真)。主催はフランスのNGO「ECPM(ともに死刑廃止)」で、日弁連も後援。
韓国、中国、北朝鮮、台湾、マレーシア、シンガポールやモンゴルから多くの専門家、政治家、外交官、研究者、弁護士および死刑囚の遺族や家族などが参加したが、残念なことに日本のメディアは報道しなかった。
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