12万人が関与、起源は台湾...中国「詐欺組織」が東南アジアで巨大化した理由
グローバル詐欺の起源は、実は台湾にあるとされる。1990年代に台湾で最初の電話を使った詐欺が登場した。当初の手口は「宝くじが当たった」と噓をつき、当選金を受け取るためとして税金などの名目でお金を払わせるものだったという。
こうした詐欺は台湾で隆盛を極めるが、当局が取り締まりを強化すると、詐欺組織は大陸に拠点を移し、対岸の福建省から台湾に電話をかけるようになる。さらに、ターゲットも人口が多い大陸の中国人へと移行し、異なる方言に対応できるよう中国各地の「かけ子」を雇うようになった。
それが2000年代に入ると、雇われる側だった中国人が自分たちで詐欺を働くようになった。こうして中国の詐欺ビジネスは急速に膨らんでいったのである。
その後、中国当局の取り締まりが厳しくなるとどうなったか。台湾のパスポートはビザなしで渡航できる国が多いため、台湾の組織はアフリカや中東、南アジア、欧州へと拠点を移していった。
一方、中国人はビザなしで自由に行ける国が限られている。そこで彼らが目を向けたのが東南アジアだ。なかでも、軍事政権が続き、地方で軍閥の力が強かったミャンマーには最大の拠点が置かれた。特殊詐欺はほかの違法ビジネスよりもリスクが小さく利益が大きい。軍閥も後ろ盾になるので、詐欺組織にとっても都合がよかった。
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