相手に伝わらないのであれば、何の意味もない。しかもこの片仮名表記、各社で統一されているわけでもない。

シー・チンピンもいれば、シー・ジンピンもいる。これでは、ただでさえ分かりにくい中国人の人名表記がさらに分かりにくくなる。

聞くところによれば、中国人名の現地読み表記が最初に採用されたのは、2002年の朝日新聞の記事。それがその後、20年近い歳月をかけ徐々に広まってきたようだ。

私の知る限り、保守派論客の櫻井よしこ氏の著書では「シー・チンピン」といったルビは振られていない。それを考えると、普及の背景にリベラル派による善意の配慮のようなものがあるのかもしれない。

とはいえ、中国では日本人の名前を中国語読みしているし、日本側に「中国語に近い読み方に変えてくれ」といった要請もしていない。

第一、私たちには漢字という共通の文字があるのだ。片仮名読みは相手が聞き取れなければ終わりだが、漢字なら筆談で伝えられる。

つまり相互主義の観点から言っても、利便性から言っても、やはり中国人名の表記は漢字+日本語読みがベストなのだ。習近平は「しゅう・きんぺい」、そして范冰冰(日本の漢字では範氷氷)なら「はん・ひょうひょう」と......。

はん・ひょうひょう? うーん、ちょっと違和感があるかも?

在日中国人にはなかなか頭の痛い中国人名の表記。日本の皆さんはどう思われますか?

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