韓国製ミサイル天弓-II、イラン戦争で96%迎撃の衝撃 ──「成功」が招く自国防衛の弱体化

UAEの防空体制は米国製の地対空ミサイル「ホーク」と地対空ミサイルシステム「パトリオット」、弾道弾迎撃ミサイル・システム「THAAD」が主軸で、天弓-IIは補完として導入された。ポーランドもF-16やF-35を主軸にFA-50を追加した。天弓-IIの実戦での高い成果を受け、今後、米国製兵器を主軸としながら韓国製で補完する国が現れる可能性がある。
UAEは2022年、天弓-IIを10基導入する契約を締結し、既に納入済みの2基を配備している。イラン戦争を受けて残る8基の早期納入を要請したが、他の未納入契約もあることから難しく妥協案か、3月8日にUAE空軍の大型輸送機C-17が大邱(テグ)空港に飛来、誘導弾30発を積み込んだ。納入した誘導弾は韓国軍向けの流用か輸出用等の予備在庫かは不明である。
注目を浴びる一方で、懸念点も
こうして韓国防衛産業が海外から注目を浴びる一方、国内では対北朝鮮防衛力の弱体化を懸念する声が上がっている。2月下旬、米軍の大型輸送機C-5とC-17が相次いで在韓米軍烏山(オサン)基地に飛来、数日後に飛び立った。C-5は少なくとも2機、C -17は6機確認されたが、前後してTHAADやパトリオットが烏山基地に輸送されたことも確認されている。相当数のミサイルが中東に送られたとみられているのだ。
在韓米軍に配備されているTHAADの発射車両は6台で、1台につき8基の迎撃ミサイルを搭載できる。発射台は烏山基地へ輸送後、慶尚北道・星州(キョンサンブクド・ソンジュ)基地に戻したとされるが、パトリオットは2025年6月のイラン・イスラエル戦争、いわゆる十二日間戦争が発生した際、一部がイスラエルに移送され終結後に戻った前例があり、今回も同様のことが行われている可能性がある。
イラン戦争長期化で在韓米軍の移動も?
現時点で、中東移送はTHAADのミサイルとパトリオットの一部にとどまるとみられるが、戦争が長期化すれば在韓米軍の戦力が中東に割かれる懸念がある。在韓米軍と韓国軍は移動について言及を避けており、李在明大統領も「在韓米軍が自国の軍事的な必要性により、一部の防空兵器を搬出することについて反対意見を出している」とする一方、「全く懸念する状況ではない」と強調するが、弱体化は否定できない。
在韓米軍と韓国軍の防空は高高度をTHAAD、中低高度をパトリオット、低度を天弓が担う構造だが、韓国軍は実戦経験がなく、天弓も今回UAE軍によって初めて実戦投入された形だ。
天弓-IIの成果が世界に注目されたものの、それによって韓国の防衛産業の輸出が増えると自国防衛が後回しになりかねない。それに加えて在韓米軍戦力の移転という二重の弱体化も発生。国際情勢の緊迫が収まらない限り、李在明(イ・ジェミョン)大統領が直面するジレンマは、容易には解消されないだろう。
韓国製兵器の「成功」は同時に、輸出拡大と自国防衛の間で引き裂かれる安全保障の矛盾を、世界に露呈した。
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