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ベネズエラ

マドゥロなき後のベネズエラに広がる安堵と恐怖...石油埋蔵量世界一の国は復活を遂げられるのか

A Dictatorship Without a Dictator

2026年1月20日(火)15時45分
楢橋広基 (本誌デジタル編集部)

──ベネズエラが譲れる点は。

政治犯の釈放や、資源ナショナリズムの放棄などだ。

ベネズエラの石油インフラはメンテナンス不足で劣化しており、修繕して以前の生産量に戻すには莫大な資金と時間が必要だ。

石油を掘り当てればリターンは大きいが、大きなリスクを伴う。そのリスクを国営企業が単独で負うことは、国の財政に大きなリスクとなるし、それだけの資金がベネズエラにはない。

そのためアメリカなど外国企業の進出は決して悪いことではない。


──アメリカがベネズエラの石油を代わりに販売するとしているが、その真意は?

ベネズエラの石油産業はアメリカの制裁対象となっていた。中国は制裁リスクにもかかわらず輸入していたが、リスクがある分、市場価格より安く買いたたいていた。アメリカが市場価格で販売すれば石油による収益は大きくなる。

また、今まで石油収入は、マドゥロ政権の維持に使われ、その恩恵は国民には十分に行き渡っていなかった。アメリカがベネズエラの石油を引き受け市場価格で販売するというのは、一見理不尽に見える。

しかし、ロドリゲス政権に石油収入が入ると、体制維持に使われることが容易に想定され、一般国民にその恩恵が届かないという不信感がある。そうさせないためにアメリカの監視下で石油収入を管理するという方策だ。

実際、ベネズエラ向けの食料などを購入する方向で準備が進んでいるという報道もある。

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