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永住型は先進国10位...日本人が知らない「ニッポンの移民政策」の事実

2026年1月16日(金)18時40分
印南敦史 (作家、書評家)
日本の移民受け入れ

日本の移民受け入れに関する「事実」をまず知る必要がある Alii Sher-shutterstock

<外国人受け入れに関し、根拠なき誤解が蔓延しているが、まずエビデンスに基づいた知識が必要だ。『ニッポンの移民』が明かす、イメージとかけ離れた実態とは>

外国人人口の増加がもたらす「弊害」を過剰に、そしてヒステリックに取り上げる報道やSNSのポストを目にするたび、大きな違和感を抱いてきた。
『ニッポンの移民――増え続ける外国人とどう向き合うか』
もしもそれらが、きちんとした根拠に基づいたものであるなら誰も文句を言うことはできない。ところが実際は、目につきやすい扇状的なトピックや陰謀論を鵜呑みにしているだけで、あたかもそれらが事実であるかのように決めつけている人が多すぎるように感じる。

『ニッポンの移民――増え続ける外国人とどう向き合うか』(是川 夕・著、ちくま新書)の著者である国立社会保障・人口問題研究所の国際関係部部長も、そうした報道の多くは断片的な事実やイメージをつなぎ合わせたものに過ぎず、根拠に乏しいと指摘している。


 むしろ重要なのは、これらの排外的・差別的な主張や報道が受け入れられる社会的土壌、つまり外国人受け入れに関する「不安」が日本社会で形成されつつあるという事実である。いわば、長引く日本経済の低迷、先の見えない少子高齢化といった構造的な課題に対する不満や怒りのはけ口として、外国人に対する曖昧な不安が造られているといえよう。(「はじめに」より)

もちろん、近年の日本に外国人が増加していることは事実だ。しかし、そうした人々を受け入れるだけの精神的な意味での受け皿ができていない。これまでなかった新たな現象を理解するためのリテラシーが、一般市民のみならず政府、マスコミにも共有されていないのだ。

「~らしい」という断片的、間接的な情報だけを根拠にした差別的な言動は、決して知的なものではない。

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