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NATOは死に、中ロは歓喜する...トランプがグリーンランドを手に入れたら何が起きるか

A RECKLESS REACH

2026年1月16日(金)17時30分
ケイシー・ミシェル (ヒューマン・ライツ・ファウンデーション泥棒政治対策プログラム長)
グリーンランドの政庁所在地ヌークの平和な街並み JULIETTE PAVYーBLOOMBERG/GETTY IMAGES

グリーンランドの政庁所在地ヌークの平和な街並み JULIETTE PAVYーBLOOMBERG/GETTY IMAGES

<米国がベネズエラで電撃的な政権転換を成し遂げた直後、トランプ政権は次の地政学的目標を隠そうとしなくなった。浮上しているのが、グリーンランドの併合構想である。もしこれが現実となれば、NATOを内部から揺るがし、中国とロシアに帝国主義的行動の口実を与え、世界を1930年代以来の深刻な危機へと押し戻しかねない>


▼目次
カナダの核武装論にも影響
危機は米本土にまで飛び火

ベネズエラでの作戦の「成功」を受け、米ドナルド・トランプ政権は外交面での勢いをさらに拡大したいと考えているようだ。次に取り得る選択肢はいくつもあるが、すぐにでも始動しそうな地政学的プロジェクトがある。グリーンランドの併合だ。

トランプ自身、ベネズエラでの作戦の直後にはっきり口にした。「われわれにはグリーンランドが必要だ。絶対に。防衛のために必要なのだ」と、米アトランティック誌電子版のインタビューで語っている。

このメッセージを念押しするかのように、スティーブン・ミラー大統領次席補佐官の妻で、トランプ政権の代弁者である保守派活動家のケイティ・ミラーは、星条旗で覆われたグリーンランドの地図をX(旧ツイッター)に投稿し、「SOON(もうすぐ)」という言葉を添えた。

マドゥロ拘束翌日の1月4日、ミラーのX(旧ツイッター)投稿

トランプは第1次政権から、グリーンランド併合に野心を示していた。だがもはや、その発言を単なる大言壮語と片付けることはできない。アメリカがベネズエラを電撃攻撃し、政権トップを排除した以上、トランプが繰り返し口にしてきた地政学的構想(特に西半球が対象)は真剣なものとして、場合によっては不可避のものとして受け止める必要がある。

グリーンランド併合は道徳的に許されない犯罪であるばかりか、アメリカがここ数十年に経験していない規模の安全保障上の危機を招く。少なくともベトナム戦争以降で最大の外交的失策になる理由が十分にある。

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深夜の精密攻撃でマドゥロ大統領拘束に成功したトランプ米大統領の本当の狙いは?

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