米空軍、嘉手納基地からロシア極東と朝鮮半島に特殊偵察機を展開
US Watches Pacific Adversaries From Front-Line Air Base
ロシア極東付近で実施された今回の飛行が、部分的核実験禁止条約の監視任務の一環として大気中の放射性サンプルを収集する「空中移動核サンプリング」、いわゆる放射性「雲」探知を目的としたものかは不明だが、同機は12月4日にも類似の飛行を行っている。
ロシアのウラジーミル・プーチン大統領は11月初旬、米国のドナルド・トランプ大統領による核実験再開方針に対抗し、自国の核実験体制の再点検を命じた。
一方、電磁スペクトル全体にわたる通信・レーダー信号などを探知・識別・測位して敵の活動を把握するRC-135W「リベット・ジョイント」は、朝鮮半島南北の境界線南部、黄海、日本海上空を周回飛行した。
フライトレーダー24によれば、リベット・ジョイントの飛行は11時間超、コンスタント・フェニックスは15時間近く続いた。
嘉手納基地を拠点とする米空軍第18航空団は声明で、同基地が情報・監視・偵察(ISR)任務を支援し、地域の安定維持や同盟国の安心確保、米軍の即応態勢維持に貢献していると説明している。
有人機であるリベット・ジョイントのほか、無人偵察機「リーパー」や「トライトン」なども含め、米国と同盟国の航空機が連携し、インド太平洋における「継続的で共有された作戦状況」を維持しているという。





