トランプがアフリカ最大の国に軍事介入を示唆――「キリスト教徒を守る」の真意は
Will US Invade Nigeria? What Military Intervention By Trump Could Look Like
2024年に信仰を理由に殺害されたキリスト教徒は世界全体で4,476人で、そのうち3,100人がナイジェリアでの犠牲者だったと、英国のNGO「オープン・ドアーズUK&アイルランド」の最高責任者ヘンリエッタ・ブライスは言う。
拉致被害者の数でもナイジェリアは最多だという。
「これは単なる地域的な問題ではなく、体系的な暴力のキャンペーンであり、真剣な対処が必要だ」とブライスは本誌に語った。
ナイジェリアが「特に懸念される国」に指定されたことで、「説明責任と保護を軸とした国際的な対応の機会が開かれた」とブライスは言う。
これに対し、ナイジェリアのモハメド・イドリス情報相は先月、「国家が宗教を標的にした攻撃を行っているとする虚偽かつ悪意ある情報が出回っている」とし、「ナイジェリアを何も知らない人間による悪質な虚偽情報だ」と反発した。
ロンドンに拠点を置くアフリカ紛争・開発センターの創設者マイケル・ヌワンパカは、「トランプの発言は無責任で、軍事介入は必要ない」と批判する。「イスラム過激派に対する最適な手段ではない」と語った。





