日本で外国人から生まれた子どもが過去最多に──人口減少を補うか
Japan Sees Record Number of Babies Born to Immigrants
日本では外国人観光客の数も鰻登り(2024年、東京・浅草) SOPA Images
<急速に進む少子高齢化のなか、日本政府の慎重な移民受け入れ政策が一部成果を上げている>
日本では出生率の低下が続いており、将来の展望は不透明だ。総人口約1億2500万人のうち、65歳以上の高齢者が約3割を占めており、世界第4位の経済大国の持続性を危ぶむ声が強まっている。
かつては厳格な移民政策で知られていた日本も、近年では労働力不足が深刻な製造業や運輸業などを中心に、ビザの規制を段階的に緩和してきた。若年層の日本人がこうした業種を敬遠する傾向が強まっていることも背景にある。
こうした措置は一定の効果を上げており、日本のデータサイト「ニッポン」によれば、2024年には外国人居住者数が3年連続で過去最多を更新し、合法的な在留資格を持つ外国人は約380万人に達した。
本誌は、営業時間外に日本の外務省にメールで問い合わせたが、返答は得られていない。
厚生労働省の新たな統計に基づき、日経アジアが報じたところによれば、2024年に日本で生まれた子どものうち、両親が外国人または未婚の外国人女性による出産は合計2万2878人となり、前年から3000人以上増加した。
これはその年に日本で生まれた子どものうち、3%超を占めることになり、いずれも過去最多を更新している。






