最新記事
中東情勢

ハマス襲撃から2年、変化した世界の視線...「イスラエル支持」から「パレスチナ共感」へ

2025年10月8日(水)12時45分
ロンドンでのイスラエルの行動に対する抗議デモ

パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスによる襲撃から2年の節目となる7日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの行動に対する抗議デモが複数の都市で開催された。英ロンドンで同日撮影(2025年 ロイター/Toby Melville)

パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスによる襲撃から2年の節目となる7日、パレスチナ自治区ガザでのイスラエルの行動に対する抗議デモが複数の都市で開催された。オーストラリアのシドニーのほか、英ロンドン、仏パリ、スイスのジュネーブ、ギリシャのアテネなど、欧州の各都市に拡大している。

親パレスチナ集会の主催者らは、ガザでの人道危機に世界の目を向けさせ、パレスチナ人の権利を主張することがデモの目的だと述べている。


 

こうした中、複数の国の政治家らは、ホロコースト以来ユダヤ人にとって最も致命的な日となったこの日に抗議活動を行うことは、ハマスの暴力を是認するものと見なされる可能性があると非難。

豪ニューサウスウェールズ(NSW)州のミンズ首相は、シドニー近郊で計画されている抗議イベントについて、「最悪のタイミングで、驚くほど無神経だ」と述べた。

2023年10月7日に起きたハマスによる襲撃では、約1200人が殺害され、251人が人質として拘束された。ガザの保健当局によると、イスラエルによるハマスへの報復攻撃により、これまでに6万7000人を超えるパレスチナ人が死亡している。

一方でトランプ米大統領は、ガザで人質になり5月に解放されたイスラエル系米国人男性のエダン・アレクサンダー氏をホワイトハウスに迎えた。人質となったイスラエル人の家族や生存者のための集会が開かれ、ルビオ国務長官ら政府高官が出席した。

投資
「FXで長期投資」という投資の新たな選択肢 トライオートFX「世界通貨セレクト」とは?
あわせて読みたい
ニュース速報

ワールド

ノーベル化学賞に北川進・京都大学特別教授ら3人

ワールド

欧州の金利「適切な水準」、追加のガイダンス不要=ス

ビジネス

アサヒGHDへのサイバー攻撃、ランサムウエア集団「

ワールド

中国、台湾総統を激しく非難 「身を売って外国勢力と
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:中国EVと未来戦争
特集:中国EVと未来戦争
2025年10月14日号(10/ 7発売)

バッテリーやセンサーなど電気自動車の技術で今や世界をリードする中国が、戦争でもアメリカに勝つ日

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示す新たなグレーゾーン戦略
  • 2
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になりやすい人」が持ち歩く5つのアイテム
  • 3
    トイレ練習中の2歳の娘が「被疑者」に...検察官の女性を襲った「まさかの事件」に警察官たちも爆笑
  • 4
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 5
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 6
    ウクライナの英雄、ロシアの難敵──アゾフ旅団はなぜ…
  • 7
    ヒゲワシの巣で「貴重なお宝」を次々発見...700年前…
  • 8
    【クイズ】イタリアではない?...世界で最も「ニンニ…
  • 9
    「それって、死体?...」新婚旅行中の男性のビデオに…
  • 10
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 1
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ監督が明かすプレーオフ戦略、監督の意外な「日本的な一面」とは?
  • 2
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレクトとは何か? 多い地域はどこか?
  • 3
    バフェット指数が異常値──アメリカ株に「数世代で最悪」の下落リスク
  • 4
    「日本の高齢化率は世界2位」→ダントツの1位は超意外…
  • 5
    赤ちゃんの「耳」に不思議な特徴...写真をSNS投稿す…
  • 6
    iPhone 17は「すぐ傷つく」...世界中で相次ぐ苦情、A…
  • 7
    祖母の遺産は「2000体のアレ」だった...強迫的なコレ…
  • 8
    ロシア「影の船団」が動く──拿捕されたタンカーが示…
  • 9
    かばんの中身を見れば一発でわかる!「認知症になり…
  • 10
    更年期を快適に──筋トレで得られる心と体の4大効果
  • 1
    【クイズ】世界で唯一「蚊のいない国」はどこ?
  • 2
    「最悪」「悪夢だ」 飛行機内で眠っていた女性が撮影...目覚めた時の「信じがたい光景」に驚きの声
  • 3
    「中野サンプラザ再開発」の計画断念、「考えてみれば当然」の理由...再開発ブーム終焉で起きること
  • 4
    「大谷翔平の唯一の欠点は...」ドジャース・ロバーツ…
  • 5
    カミラ王妃のキャサリン妃への「いら立ち」が話題に.…
  • 6
    【クイズ】次のうち、飲むと「蚊に刺されやすくなる…
  • 7
    「我々は嘘をつかれている...」UFOらしき物体にミサ…
  • 8
    科学が解き明かす「長寿の謎」...100歳まで生きる人…
  • 9
    増加する「子どもを外注」する親たち...ネオ・ネグレ…
  • 10
    「二度見した」「小石のよう...」マッチョ俳優ドウェ…
トランプ2.0記事まとめ
日本再発見 シーズン2
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中