アメリカの対中大豆輸出「ゼロ」の衝撃 ──トランプ一期目から対米依存を減らしてきた中国の勝利
White House in a Bind as Soybean Sales to China Plummet to Zero
アメリカでは大豆やトウモロコシの在庫が積み上がり、買い手不在のまま保管場所も逼迫している。「農務省が毎週発行する農産物輸出の報告書では、しばらく前から中国向け大豆の項目が消えている」と、ニューヨーク・タイムズは報じている。アメリカの大豆輸出全体では、前年比23%の減少となっている。
「農家は深刻な損失を抱えている」と、農家支援団体ファーム・エイドの共同代表ジェニファー・ファヒーは言う。「一時的な打撃では済まない。関税効果の波及によって、市場が長期的または恒久的に失われるという問題だ」
一方の中国は、南米への依存を強めている。中国企業は、10月までにブラジルとアルゼンチンから1200万トンの大豆を輸入する契約済みで、アメリカ産の購入はゼロだ。
アメリカ産大豆は、ブラジル産よりトンあたり40ドル安く取引されているにもかかわらず、中国が2018年から課している計34%の関税が障壁となり、競争力を失っている。米中貿易交渉が打開しなければ、「損失の第2波」を覚悟する農家も増えている。





