最新記事
アメリカ政治

チャーリー・カークの「後釜」探し...トランプ政権が固執する「保守系若者ネットワーク」の再構築

2025年9月22日(月)13時20分

共和党支持の大学生の団体「カレッジ・リパブリカンズ・オブ・アメリカ」のウィル・ドナヒュー会長は「チャーリー(・カーク氏)はターニング・ポイントのフロントマンであり、資金調達マシンであり、組織の設計者だった。タイラー氏は(政治部門である)ターニング・ポイント・アクションの現場における成功を支えた頭脳だ」と説明した。

この活動は1億ドルの資金と数千のキャンパス支部に支えられており、カーク氏亡き後も続くと支持者らは言う。ボウヤー氏らは既にペンシルベニア、ウィスコンシン、アリゾナなど激戦州の下院選挙区に狙いを定めて計画を立案しつつある。


 

ターニング・ポイントが長年かけて構築してきた約900の大学支部と約1200の高校支部からなるネットワークは、カーク氏の死を受けてさらに強化される可能性すらあると情報筋らは言う。

ターニング・ポイントのコルベット氏は、カーク氏の死後、大学や高校から4万件の新支部設立の要請があったと語った。

カーク氏の再現は困難

ただZ世代有権者を専門とする世論調査専門家、ジョン・デラ・ボルペ氏は、バンス氏にせよほかの誰かにせよ、カーク氏が2012年のターニング・ポイント設立以来、若年保守派層から勝ち取ってきたレベルの信頼を得られるかどうかは疑問だと語る。

「カーク氏は、自身の理念を反映した組織を構築するのに何年もかかった。そのような文化的基盤は、容易に再現できない」と分析する。

あわせて読みたい
ニュース速報

ビジネス

政府、25・26年度の成長率見通し上方修正 政策効

ビジネス

フジHD、株式買い増しはTOBでと旧村上系から通知

ワールド

北京市、住宅購入規制さらに緩和 需要喚起へ

ビジネス

26年度の超長期国債17年ぶり水準に減額、10年債
あわせて読みたい
MAGAZINE
特集:ISSUES 2026
特集:ISSUES 2026
2025年12月30日/2026年1月 6日号(12/23発売)

トランプの黄昏/中国AI/米なきアジア安全保障/核使用の現実味......世界の論点とキーパーソン

メールマガジンのご登録はこちらから。
人気ランキング
  • 1
    素粒子では「宇宙の根源」に迫れない...理論物理学者・野村泰紀に聞いた「ファンダメンタルなもの」への情熱
  • 2
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低く、健康不安もあるのに働く高齢者たち
  • 3
    ジョンベネ・ラムジー殺害事件に新展開 父「これまでで最も希望が持てる」
  • 4
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツ…
  • 5
    批評家たちが選ぶ「2025年最高の映画」TOP10...満足…
  • 6
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 7
    12歳の娘の「初潮パーティー」を阻止した父親の投稿…
  • 8
    「何度でも見ちゃう...」ビリー・アイリッシュ、自身…
  • 9
    「個人的な欲望」から誕生した大人気店の秘密...平野…
  • 10
    なぜ人は「過去の失敗」ばかり覚えているのか?――老…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入ともに拡大する「持続可能な」貿易促進へ
  • 3
    「食べ方の新方式」老化を防ぐなら、食前にキャベツよりコンビニで買えるコレ
  • 4
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切…
  • 5
    「最低だ」「ひど過ぎる」...マクドナルドが公開した…
  • 6
    【過労ルポ】70代の警備員も「日本の日常」...賃金低…
  • 7
    自国で好き勝手していた「元独裁者」の哀れすぎる末…
  • 8
    待望の『アバター』3作目は良作?駄作?...人気シリ…
  • 9
    空中でバラバラに...ロシア軍の大型輸送機「An-22」…
  • 10
    【実話】学校の管理教育を批判し、生徒のため校則を…
  • 1
    日本がゲームチェンジャーの高出力レーザー兵器を艦載、海上での実戦試験へ
  • 2
    人口減少が止まらない中国で、政府が少子化対策の切り札として「あるもの」に課税
  • 3
    日本人には「当たり前」? 外国人が富士山で目にした「信じられない」光景、海外で大きな話題に
  • 4
    【銘柄】オリエンタルランドが急落...日中対立が株価…
  • 5
    日本の「クマ問題」、ドイツの「問題クマ」比較...だ…
  • 6
    「勇気ある選択」をと、IMFも警告...中国、輸出入と…
  • 7
    インド国産戦闘機に一体何が? ドバイ航空ショーで…
  • 8
    【衛星画像】南西諸島の日米新軍事拠点 中国の進出…
  • 9
    健康長寿の鍵は「慢性炎症」にある...「免疫の掃除」…
  • 10
    兵士の「戦死」で大儲けする女たち...ロシア社会を揺…
トランプ2.0記事まとめ
Real
CHALLENGING INNOVATOR
Wonderful Story
MOOK
ニューズウィーク日本版別冊
ニューズウィーク日本版別冊

好評発売中