チャーリー・カークの「後釜」探し...トランプ政権が固執する「保守系若者ネットワーク」の再構築
共和党支持の大学生の団体「カレッジ・リパブリカンズ・オブ・アメリカ」のウィル・ドナヒュー会長は「チャーリー(・カーク氏)はターニング・ポイントのフロントマンであり、資金調達マシンであり、組織の設計者だった。タイラー氏は(政治部門である)ターニング・ポイント・アクションの現場における成功を支えた頭脳だ」と説明した。
この活動は1億ドルの資金と数千のキャンパス支部に支えられており、カーク氏亡き後も続くと支持者らは言う。ボウヤー氏らは既にペンシルベニア、ウィスコンシン、アリゾナなど激戦州の下院選挙区に狙いを定めて計画を立案しつつある。
ターニング・ポイントが長年かけて構築してきた約900の大学支部と約1200の高校支部からなるネットワークは、カーク氏の死を受けてさらに強化される可能性すらあると情報筋らは言う。
ターニング・ポイントのコルベット氏は、カーク氏の死後、大学や高校から4万件の新支部設立の要請があったと語った。
カーク氏の再現は困難
ただZ世代有権者を専門とする世論調査専門家、ジョン・デラ・ボルペ氏は、バンス氏にせよほかの誰かにせよ、カーク氏が2012年のターニング・ポイント設立以来、若年保守派層から勝ち取ってきたレベルの信頼を得られるかどうかは疑問だと語る。
「カーク氏は、自身の理念を反映した組織を構築するのに何年もかかった。そのような文化的基盤は、容易に再現できない」と分析する。