南米の大国ブラジル、「その栄華は長くない」理由...経済の「成長エンジン」に訪れた限界とは?
Brazil's Economy Threatened by Dire Population Trends
このままいくと2041年が転機に
世界第10位の経済規模を誇るブラジルでは、出生数の減少が続いている。2023年の合計特殊出生率は1.57と、人口を維持するのに必要な2.1の水準を大きく下回った。
公式統計によると、年間出生数は2000年の360万人から2022年には260万人にまで減少した。そして、ブラジルの人口は2041年を境に減少に転じると予測している。
60歳以上の高齢者の割合は、2000年から2023年の間にすでに2倍以上に増え、人口の15%を超えている。この数字は2070年までに再び2倍以上になると見込まれている。
経済調査機関FGV Ibreのブラウリオ・ボルジェス上級エコノミストは、「人口増加率はすでに減速している。1970年代には年率2.5%だったが、1980年代には2.1%、1990年代には1.6%、2001年以降は1.2%となり、ここ3~4年は0.4%にまで落ち込んだ。これは2018年時点で予測されていた0.7%を大きく下回る数値だ」と人口増加率の原則について指摘した。
「ブラジル地理統計院(IBGE)が8月に行った人口予測によると、今後2035年の終わりまでに成長率は0.3%にまで減速し、減速傾向はそのまま続くと見込まれている。このような好ましくない人口動向は、政策議論の中で考慮されるべき重要課題だ」
世界銀行は2025年4月の報告書の中で「人口動態の変化の中でも成長を維持するためには、生産性の向上、ビジネス環境の改善、イノベーションと貿易の促進、教育成果の強化、そして気候変動へのレジリエンス向上といった構造改革をさらに進める必要がある」と述べている。
ブラジル政府は、このままだと確実に訪れる人口減少という未来に、何か手を打てるのだろうか。

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