米ヒョンデの強制捜査で「リスペクトがない」と韓国で怒り、「同盟相手としての信用に傷」
How Trump's ICE Raid Triggered Nationwide Outrage in South Korea
韓国・ソウルのアメリカ大使館前。米ジョージア州のヒョンデとLGのバッテリー工場で起きた韓国人労働者の大量拘束を非難するデモが行われた(9月9日) Matrix Images/Lee Sang-hoon
<アメリカ南部のEV電池工場で韓国人300人超が拘束されたことを受け、韓国国内で不信と反発が広がっている>
先週、アメリカ・ジョージア州にあるヒョンデ(現代自動車)とLGが共同運営するEV電池工場で、アメリカ移民・関税執行局(ICE)が300人以上の韓国人を含む475人を拘束した。ICEにとって過去最大規模の強制捜査だった。
この件に関して、本誌はホワイトハウス、在米韓国大使館、米国土安全保障省にコメントを求めているが、現時点で返答はない。
韓国では、アメリカが同盟国の韓国に敬意を払っていないのではないかという疑念が高まっている。両国はアメリカによる韓国製鉄鋼や自動車部品への新たな関税などをめぐって貿易協議を続けている最中であり、韓国がアメリカへの投資拡大を発表した直後でもあった。
韓国はアメリカにとって貿易と投資の主要パートナーであるだけでなく、数十年にわたる軍事同盟の要でもある。韓国に駐留する在韓米軍は2万8000人以上に上る。
強制捜査は9月4日、ジョージア州エラベルのEV電池工場で行われた。韓国外交部によると、拘束された労働者のうち300人以上が韓国人だった。






