「中国がリーダーになれば新興国の声を聞く」 ――トランプの「圧政」下、習近平が甘く囁く
Xi Jinping Unveils Vision For New Global Order
今回のサミットには、インドのナレンドラ・モディ首相、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領、イランのマスード・ペゼシュキアン大統領らが出席した。
習の発言は、ドナルド・トランプ大統領が中国や他国に対して関税圧力をかける中でのもので、プーチンが同サミットで提案した「ユーラシアにおける新たな安全保障システム構築」とも呼応する。プーチンはこの中で、「時代遅れの欧州中心・欧米中心モデル」に代わる枠組みが必要だと訴えていた。
SOASのツァン所長は、習が国際秩序を「開発・安全保障・文明」の各方面で中国中心のものに変えようとしているとし、背景には「グローバル・サウス」が国連加盟国の多数派を占め、世界人口の大半を占めるという現実があると指摘。
「習は、少数の西側民主主義国が国際ルールを決める現状は非民主的だと主張している」
「中国がリーダーになれば、多数派の国々の利益と優先事項を反映した国際秩序を構築できる」と主張した。





