アメリカは「一族企業」になるのか...「私が望むことは何でもできる」暴走する大統領権限とその限界
カリフォルニア大学バークレー校のダニエル・ファーバー教授(法学)は「歴代大統領は、政府機関による非政治的で専門的な判断の必要性を尊重してきた。トランプ政権にそういった判断は存在せず、トランプ氏は政府を自分の一族企業トランプ・オーガニゼーションとほぼ同一視し、同じやり方で運営したがっている」と分析した。
連邦最高裁は、トランプ氏が名目上独立的な規制機関の職員を解任できることなどを含めた同氏が主張する権限の一部を認めた一方、そうした権限がFRBに全面的な適用はできないかもしれないとの見解も示している。トランプ氏がその権限の限界点をあえて試そうとしているのは明らかだ。


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