すべての国民に最低所得保障「ベーシックインカム」の時代が来る?――世界各地で実験中
Countries Testing a Universal Basic Income in 2025
スタンフォード大学のベーシックインカム研究所によると、現在世界中で数十のUBIまたはGBIプログラムが実施されている。最も多いのはアメリカ国内だが、アフリカ、アジア、ヨーロッパの都市でも、社会的格差に対する潜在的な解決策として、ベーシックインカムの選択肢を試行している。
韓国:「飛び石」プログラム
韓国では、京畿道の24の市と郡において農民と漁民を対象とした新しい取り組みを実施している。年2回申請が可能で、認められれば年間180万ウォン(1312ドル)を受給できる。農産物取引のデータハブ、トリッジによると、受給者の総数は21万人と推定されている。
韓国では過去にも、今年初めに終了した「ソウル飛び石プロジェクト」などのプログラムが実施されてきた。
所得が全体中央値の85%未満の家庭を対象に支援を行ったソウル市のプログラムでは、2年間で参加世帯の8.6%が支援対象から脱し、31%の世帯で所得が増加した。





