中国の嫌がらせがエスカレート、チェコで台湾次期副総統を襲撃しようとしたことが発覚―― チェコ情報トップが明かす
Czech Intelligence Reveals China Plan to Crash Into Taiwan Vice President-Elect
台湾の立法院(国会に相当)の陳冠廷(チェン・クアンチン)議員はX(旧ツイッター)にこう投稿した。「外交官の不逮捕特権を隠れ蓑に他国の主権を侵害し、個人の安全を危険にさらすのは、はなはだしい国際法違反だ。本件は中国政府による専制主義の輸出、国境を超えた抑圧のパターンを改めて示すものだ」
近年中国は、台湾と接触する国々に様々な圧力を加えてきた。今回の事件の発覚で、チェコの親台感情はさらに強まる可能性がある。
6月27日、コメントを求められた中国外務省の報道官は、チェコは蕭のような「台湾の独立強硬派」の訪問を受け入れたことで「1つの中国」の原則を大きく侵害したと逆に非難した。
「中国の外交官は常に駐在する国の法規制に従っている。中国政府は関係各方面に対し、台湾の独立分離勢力の挑発に乗ったり操られたりしせず、不要なトラブルを起こしたり2国関係を損なうような悪意ある宣伝を行うことのないよう強く求める」と報道官は述べた。
頼政権は台湾は中国とは別個の国であるとの立場を取っており、友好国との関係強化に向け、今後も使節団を送り続けるとみられている。

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