中国の嫌がらせがエスカレート、チェコで台湾次期副総統を襲撃しようとしたことが発覚―― チェコ情報トップが明かす
Czech Intelligence Reveals China Plan to Crash Into Taiwan Vice President-Elect
バルトフスキーはチェコ・ラジオに対し、中国側は蕭を乗せた車に衝突することまで検討していたが、「計画通りには進まなかった」と述べた。蕭の一行を尾行していた中国大使館員の車は、プラハ中心部で赤信号を無視して交差点の中に入り、警察に止められたという。
チェコ軍情報局の報道官は、中国の行為は蕭を危険にさらしかねないものだと述べるとともに、中国当局者は「彼女のスケジュールに関する情報を集め、チェコ政界や公的立場にある重要人物たちとの会合について記録しようとしていた」と指摘した。
チェコ軍情報局は当時、蕭が身体的な危険にさらされているとは判断していなかったものの、治安当局が周囲を警護、必要に応じて介入する態勢は整っていたという。
チェコ外務省の報道官は機密に関わるとして詳細については明らかにしなかったものの、この問題について中国側と連絡を取ったことは認めた。
台湾総統府の報道官は中国の行動を非難するとともにチェコ当局に謝意を示した。また、台湾の情報当局も当時、中国側の動きを察知していたことを明らかにしたと、ニュースサイトのフォーカス台湾は伝えている。
チェコ軍情報局の報道官はチェコ・ラジオに対し、「(互いの外交使節を尊重するという」ウィーン条約による義務にはなはだしく違反した行為が、在プラハ中国大使館の外交官という法的地位を認められた人物らによって実行された」と述べた。