米女子刑務所で「全裸検査」を看守が撮影...「屈辱」「私だって人間」、受刑者たちの告発【独占取材】

EXCLUSIVE: Women Allegedly Filmed Nude By Guards While in Prison Speak Out

2025年6月14日(土)18時47分
ニック・モードワネック

「ボディカメラは廃止すべきだと思う」と彼女は言う。「音声と映像が撮れる監視カメラが施設内のそこら中に設置されているのに、ボディカメラが必要な理由が理解できない。ストリップサーチだけじゃなく、トイレもシャワーも録画されている。もともとプライバシーなんてほとんどないのに、裸の姿まで録画するなんて、もはや異常だ」

「報復への恐れ」──性暴力の被害を経験した受刑者たち

本誌に証言した女性たちの多くは、過去に性暴力の被害を経験している。そのため、録画に対しては職員や所長に懸念を伝えていた。耳を傾けてくれる刑務官もいたが、「仕事の一環」として取り合わない者も多く、カメラを威圧の手段として利用する者もいたという。

「多くはかなり横柄だった」と、トウルは語る。「『私に言うな。所長に言え。私には何もできない』という感じ。でも実際のところ、横を向いてカメラをこちらに向けないようにしてくれた職員もいたのだから、彼らにもできることはあった」

ベネットも信頼していた女性職員に、女性同士なら分かってくれるはずだと懸念を訴え出たことがあったが、「まったく共感してくれなかった」という。「普通のやり取りをしている時でも、職員がこちらに体を向けてきて、まるで意図的に敵対的な空気を作ろうとしているかのように感じるときもある」

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